チャイルドシート・アセスメントが発表されました

★ところでアセスメントって?

最近よく『自動車の衝突安全テストで5つ星を獲得!』なんていう言葉を耳にします。これは現在国土交通省が安全対策の一つとして自動車事故対策センターと協力し、市販されている自動車の安全性能について衝突試験を行い、その実験結果を「自動車アセスメント」として公表したものなんです。

そしてこの自動車アセスメントに、今年から新たにチャイルドシートの『安全性能評価試験』が加わり、そのテスト結果が先日公表されました。欧米では、ユーザー団体や雑誌など様々な機関がテストをし、そのデータを公表して少しでも安全性が劣るものは、市場から排除していこうという姿勢が強いですが、日本にはそういった習慣がないんですよね。

とくにチャイルドシートの衝突実験結果の公の公表というのが少なく、製品間の安全性の比較というのが見た目だけではどうしてもわかりずらかったので、これはユーザーにとってもとても参考になるし、メーカー側もより開発に意欲的になるはずです。

★その結果の見方は?

ただ今回の結果を見て思ったのは、まだ最初ということもあり、インターネットでは一般ユーザーにはとても分かりにくいし(見づらいのもあるし)、評価の分類はとても大まかにしかされていないです。そのためユーザーは単純に評価結果の、とくに前面衝突評価の「優」「良」「普通」「推奨せず」というわかりやすい言葉だけを受け止めやすいですが、そうではなく、その内容を一つ一つじっくりと理解して欲しいと思いました。

というのも一例ですが「推奨せず」と評価されたイーブンフロー(トライスター・インターナショナル(株))に伺ったところ、背もたれの角度が71度だったため、この評価になったといいます(71度から「×」という評価に。×が一項目でもあると他の結果は関係なく「推奨せず」と評価される)。しかし頭部移動量、胸部に生じる力の部分では『優』の評価が出ています。さらに今回のテストでは、このディスカバリーシートは2点固方式でのテスト結果だった、ということもあり、メーカーとしては厳粛にこの結果を受けとめています。

ただ反対に、背もたれの角度が70度、そして頭部移動量、胸部に生じる力もギリギリのラインで「普通」という評価になったところもあります。つまり一部分の結果だけで判断するのではなく、一つ一つの項目を見て、くれぐれもトータル面から安全性を判断を下して欲しいと思うのです。

そのためには、とくにインターネットで評価結果と同時に公開されているテスト画像を見てみて欲しいと思います。中には、はっきり言って、子を持つ親が見るとかなりゾッとするものもあります。そんな状態もこの画像ではかなりリアルに見ることができます。評価の結果ではなく、この画像がすべてを物語っているような気も、私はしています。

一応、結果表示の所には注意書きとして、『推奨せず』となったものについて「より高い安全性能を評価する本試験の結果からは、推奨するに至らないことを表しており、使用不可という意味ではありません。試験対象とした製品は、全て安全基準に適合しており一定レベルの安全性は確保されています」と書かれています。とても難しい部分ではあるけれど、ユーザーが混乱しないためにも、近い将来はこうしたテストデータがより細かくなり、安全基準と連動していくようになって欲しいと思いますね。

ただ全体を見て言えることは、以前このクローズアップでも紹介したように、今から購入を考えている人は、やはり新規格のものを選ぶのがベストということだと思います。

まだまだ日本には、こういったテストの結果を踏まえ、即座にユーザーが「対策して欲しい」とか「改良されるまで市場に出さないで欲しい」という声はあがりませんが、ゆくゆくは日本もそういう風になっていくんでしょうね。