
それにしても、最近のフランス車はガラスルーフを採用したクルマが多い。フランス人は本当に空が好きなんだということが改めてわかる。日本に正規輸入されているクルマでも、プジョーでは307SWと最近カタログモデルに格上げされた206ローランギャロスがあり、ルノーは生産は終わってしまったがアヴァンタイムがある。

プジョーの2台は開閉はできないが、逆にセンターのバーがないという良さもある。とくに307SWは、サンバイザー周辺の作りをブレークと変えてまでガラスを前に出しているので、開放感は抜群。風が巻き込まないオープンカーという感じさえするほどだ。ガラスを固定にする代わりに、サンシェードを電動にしたのもうまい。

アヴァンタイムはやっぱり別格といえるだろう。開く面積はびっくりするほど大きいし、ふと横や後ろを振り向いたときの、ほとんど全面ガラスという景色もすごい。サイドウインドーまで全開にするとかなり風を巻き込むが、開けなくても明るさはオープンカー並み。やっぱりこれは実用車じゃないんだと痛感させられる。

もちろんC3スカイルーフにも良さはある。ガラスルーフの魅力については上で書いたとおりだが、もうひとつ忘れちゃいけないのが価格。1.4なら200万円を切るし、1.6でも同じエンジンを積む206ローランギャロスより少し安いのだ。プルリエルもたしかにいいけれど、手軽に空を楽しみたい人には、こっちもおすすめだと思う。