販売ネットワーク以外はどうなるのか。シトロエンジャポンという組織は今までも日本にはあったが、その実態は連絡事務所だった。それがインポーターを始めるとなると、いろいろな準備が必要になる。PDI(納車前点検)やパーツのストックをどこで行うかとか、宣伝や広報の業務を誰が担当するかといったことだ。
PDIについてはまだ決まっていないようだが、自前で施設を持つほかに、外部の業者に委託するという選択肢もある。既存のインポーターでも同じような方法をとっているところは多い。現在のシトロエンはプジョーとメカニズムに共通部分が多いから、同じ場所で行うと効率的だろう。
それ以外の部分については、現在新西武に在籍しているスタッフの一部が移るといわれている。たしかに、今までシトロエンにほとんど接したことがない人間が業務に就くよりも、豊富な経験を持つ新西武のスタッフが仕事をしたほうが、スムーズに作業が進むだろう。
販売するモデルは当初は現在と同じとなるだろうが、その後は変更されるかもしれない。注目のニューカマーC3については、本国での発売が3月頃であり、今までの例を見る限り、秋ぐらいに輸入が始まるという線が濃厚だろう。
いずれにしても、インポーターが変わるからといってディーラーがなくなったり、今までとまったく違うものになってしまうという心配はない。この件については今後も新しい情報が入り次第、サイトやメールニュースなどで伝えていくつもりだ。
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