世界最高峰としては疑問が残ったミッドシップモデル

599リアの写真
伝統のロングノーズショートデッキフォルム。リアは丸目2灯スタイルを採用しています
前時代に最後のFR2シーターとなったデイトナを、ミッドシップのBBが引き継いだのと、市販車経営がエンツォの手からフィアットに移ったのはほぼ同じタイミングでした。というよりも、フラッグシップカーとしてのBB量産を迫ったのがフィアットだったということ。以来、テスタロッサという名車を輩出しつつも、世界最高峰というにはパフォーマンス的に疑問が残るモデルが12気筒フラッグシップとして君臨し続けた、というのがボクの正直な印象です。

BBもテスタロッサも、一番好きなフェラーリってところが、個人的にはとってもねじれていて気持ち悪いんですけどね!

599インパネの写真
エンジンスタートボタンはハンドルに付きます
さて。その間、最高峰であることの証明は、いつだってスペチアーレに委ねられてきました。288GTO&F40は、昔では考えられないことですが、8気筒ミッドシップでしたし、12気筒ミッドシップに至ってはF50やエンツォのような形式、つまりはとっても非現実的な解、をとるまでモノにはできなかったわけです。世界最高峰として、ですよ。

だから、そんな中生まれた550マラネロの評価は、ある一定以上上がることがなかったんですね。最高のパフォーマンスを誇れなかった。FRスポーツカーとして、とってもいいクルマであるにも関わらず・・・。

端的に言って、”心臓”に魅力がなかった。忘れていたんでしょう、ミッドシップ=スーパーカー時代の間に。デイトナ以前の、あの猛々しいV12を。思い出させてくれたのは、例えばアストンマーティン・ヴァンキッシュのような、最新のライバルたちでした。