アルファロメオのフラッグシップモデルである166は99年のデビューだから、もうすでに5年弱がたとうとしている。それでも世界で最も美しいといわれるセダンスタイルに陰りがみえないのは、数が出ていないから、という理由だけではないだろう。美しさに時は関係ないのだ。個人的には、デビューそのままのカタチで作り続けてくれてもいいとさえ思っていたが、販売上のことやマーケットからの要望に応えるためには、マイナーチェンジは致し方あるまい。
先だって、フロントマスクのデザイン変更を中心に大がかりなマイナーチェンジを受けた。現行の156にも通じる、最新のアルファ顔になっての登場。デザインはアルファのチェントロスティーレ。そういえば、156というよりも147のヘッドライト大きいバージョン、にも見えなくはない。個人的にはハッキリ言って、似合ってない、と思っていた。
ところが。実物を太陽光の下で見ると、それほど悪くはないのだ。特に、ボディカラーをダーク系とした場合、違和感はほとんど感じない。ブラックなどは好印象さえあった。
フロントマスク以外に大きな変更点はない。ライトはもちろんバイキセノン化された。インテリアにフルレザーの豪華バージョンが設定され、マテリアルも変更されたぐらいか。ステアリングホイールも最新のアルファスタイルになった。今のところ、派手なカラーリングのインテリアは設定されていない。
マイチェンって、たったそれだけの?と思われるかもしれない。肝心なのは中身だ。