スティーロは年々重要度を高めるCセグメントに属する。このクラスにはVWゴルフを筆頭に、アウディA3、M・ベンツAクラス、アルファロメオ147、プジョー307など強力なライバルが勢揃いしている。
ボディタイプは3ドアと5ドアの2種類で、全く違うスタイルが与えられているのは特徴だ。ガソリンエンジンが4種類、ディーゼルターボが2種類発表されたが、日本に上陸するとすれば、最高グレードでガソリン2.4L+セレスピードを搭載するアバルトであろう。アバルトを中心に話を進めよう。ちなみに、今のところ日本への導入は未定だと言うが・・・。
アバルトという往年の名チューナーの名前を冠するとはいえ、派手なエアロパーツや際立ったチューニングがなされているわけではなく、単に最高グレードで最もパワーがあるから名付けられた、というもの。
170psの直5DOHC20バルブエンジンは回して楽しむというよりは、実用域での豊かなトルクを使って快適に走らせるのが得意。びんびんに回るエンジンではないから、セレスピードとのマッチングもよく、シフトアップ時の不快感もかなり抑えられた。