やはりスーパーカーは走っている姿が美しい。個性的なライトグリーンメタリックの”こうもり”は、ボローニャ郊外の農道を、きらめくサファイアのように彩りを放ちながら走り去った。
イタリアの乾いた空気のせいか。6.2Lエンジンから放たれる咆哮は、これまでのディアブロより一段と甲高い。電子制御で武装した恩恵をふんだんに活用して、軽やかに、そして高らかに12気筒サウンドを響かせる。
すさまじいばかりの加速に、クルマの動きがフラッシュムーヴするようだ。まるで、UFOの不規則運動のようである。一段と低められた重心位置。ディアブロより低くワイドなこの新種の闘牛は、アスファルトを書き散らすように轟然とこちらに向かってくる。