まるで、小さな怪獣ロボットが変身していくような、実に子気味の良い、メカニカルでちょっぴりコミカルな動作を見せてくれる。
特に、ルーフの収納ブタが滑るように平行移動して後パカリと上に解放される様子は、何度見ても飽きないし面白い。
屋根がない、というだけで、ハンドルを握りしめて前を向いている限り、見える景色はベルリネッタと同じ。パドルレバーを手前に引いて1速に。おもむろにアクセルペダルを踏む。
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走り出しても重さは感じない。剛性感も十分。少なくともF355のようにグシャリグシャリした様子はない。とっても快適。
もっとも、都内の渋滞は苦手。低速域でのクラッチのつなぎ方が圧倒的に人間より下手っぴなので、胃の中がグルングルン回るほど気持ち悪い。それに、ビビーうるさい“クラッチ滑ってます”警告音のうるさいこと。フェラーリ乗っていて警告音ほどびびるものはない。ホント、心臓に悪い。