スポーツカーとイコールのドライビングプレジャー
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さらに、足まわりに電子制御アダプティブダンパーを持つS4は、姿勢変化の小さいフラットライドな乗り味をもたらしつつ、乗り心地の快適性も、むしろA4のS-Lineよりもいいのではと思うほどの仕上がりとなっています。
これがたとえばメルセデスのCクラスだと、普通のC200のエレガンスがもっともバランスがいいとか、BMW3シリーズも325iがベストバランスだという話にもなるのですが、アウディは違います。アウディの場合、まず、FFよりもクワトロのほうがハンドリングが楽しく、さらには、SやRSなど高価なモデルのほうがより味わい深く、大きなドライビングプレジャーを持っていて、しかも上のモデルほどバランスがいいように感じられるのです。
価格面でも、セダン785万円、アバント803万円というと、A4 3.2FSIクワトロがそれぞれ645万円/663万円であることを考えると、なんとかもう少しがんばれば、けっしてS4に手が届かなくないことはないわけです。もし迷っている人に相談されたら、「がんばって絶対S4!」と筆者は答えるでしょう。
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