多くの専用アイテムが奢られたエクステリア

カーボンファイバー製ルーフが標準装備される。オプションの電動ガラスサンルーフを装着するとスチール製ルーフとなってしまうので、選択しないほうが吉(!?)

ボディサイズは、全長4620mm×全幅1805mm×全高1425mm、ホイールベース2760mmと、3シリーズのクーペより全体に微増となっています。見てわかるとおり、大まかなフォルムこそ受け継いでいるものの、ボンネットに盛り上がるパワーバルジ、2本ステーのドアミラー、カーボンのルーフ、大きく張り出したフェンダーフレアなどがエクステリアの特徴となっています。パーツとしては、ボンネット、前後バンパーおよびフェンダー、ドアミラー、サイドシル、トランクリッドなどが3シリーズクーペと異なります。つまり、ボディパネルのほとんどがM3専用になっています。また、先代E46のM3CSLと同じカーボン製ルーフは、クルマの高い位置の軽量化と低重心化を図り、ハンドリングに大きく寄与してくれます。

ただし、M3の伝統か、大がかりな空力付加物は与えられていません。あまり見た目の派手さはありませんが、内に秘めたるポテンシャルの大きさをうかがわせるオーラを放っているように感じられます。3シリーズクーペに比べると明らかにボリューム感があり、力強い塊感があります。

スポーツカーでもあり高級車でもあるコクピット

基本的に3シリーズ同様のレイアウト。今のところ6速MTのみの設定となっている

インテリアもM3専用に仕立てられています。専用のレザーシートは、ドライバーの身体にフィットし、ホールド性を発揮しつつリラックスして座れ、長時間の乗車でも疲れません。トリム類も、より上質なマテリアルがM3専用に設定されています。こちらはブラッシュ仕上げのアルミニウム・シャドー・トリムで、オプション価格6万7000円となっています。やはり高価なクルマであり、スポーツカーである以前に高級車としての十分な風格が与えられているという印象です。

また、コンソール後方の「iDrive」は、BMW独自の操作系インターフェイスとしてもはや定着していますが、このクルマには、45万円のオプション「M Driveパッケージ」が装着されています。これは、電子制御サスペンションや、DSC+トラクションコントロール、エンジンの出力特性、パワステのレスポンスなどを調節できるというもの。センターコンソールのドライバー側やステアリングホイールのスポークに、その調整スイッチが備わります。せっかくM3を買うのであれば、これはぜひ付けたい装備といえるでしょう。

他のクルマでは味わえない価値

3シリーズクーペに比べ視覚的なボリューム感もまったく異なる。クローム仕上げのMエキゾーストシステムを装備

クルマというものは、もちろんトータルバランスは大事ですが、どうのこうのいって、筆者はまずエンジンこそ、そのクルマをもっとも端的に表す部分だと思っています。そして、M3はまさにその王道を行くモデルではないかと。M3はさらに、ハンドリングも絶品の仕上がりです。1000万円を超えるクルマではありますが、与えてくれるもの&得られるものは、ほかのクルマではなかなか味わうことのできない、非常に大きな価値があるといえるでしょう。


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