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燃費にも影響大! 放っておけないエア漏れ(2ページ目)

タイヤ空気圧の点検は、安全に走るためだけでなく、燃費の悪化を防ぐためにもとても重要なメンテナンスです。特に古いホイールでは、エアが漏れやすくなっていることもあるので、日頃の点検は欠かせません

執筆者:宮島 小次郎

エア漏れが発生したきに注意したいポイント

エアバルブ
タイヤのエアバルブ自体も空気漏れが発生しやすい場所だ
では、空気圧の点検はどれくらいのサイクルで行うべきでしょうか。通常は1か月に一度くらい、チェックしていれば十分でしょう。特に問題のないタイヤ・ホイールであれば、1か月の空気圧低下は0.1~0.2kg/cm2くらいに収まるはずです。そのため、1~2か月ごとにエアを追加するくらいのペースで、十分に対応できるでしょう。

空気圧の測定は、タイヤが冷えている状態で行うのが原則です。走行後、タイヤが温まっている状態では、内部の空気も熱によって膨張し、空気圧が上がってしまうからです。そのため、できれば自宅にひとつエアゲージを用意しておき、出かける前などにチェックするようにするといいでしょう。エアゲージは特に高価なものは必要ありませんが、毎回同じゲージで測定することがポイントです。実はエアゲージは、製品によって若干の誤差があるためです(そのため、レース用など高い精度が必要とされる場合は、ゲージの定期的な点検を行います)。

定期的に測定をしていると、大体どれくらいの期間でどのくらいエアが抜けるか、というポイントが分かってくると思いますが、問題なのは1輪だけエアの減りが早いというような場合です。まず一番に考えられるのが、パンクによるエア漏れです。これはトレッド面を注意深く観察すれば、原因が見つかるはずですので、しっかりと対処してください。

厄介なのは、パンク以外の原因でエアが漏れる場合です。この場合、目視で点検しただけでは、原因は分かりません。そんなとき、年式が古めのクルマ(もしくは古いホイール)では、バルブまわりからエア漏れが発生していることが考えられます。このあたりに気を使っている人は少ないようですが、実はホイールのバルブも劣化するものですから、定期的に交換する必要があるのです。

バルブコア
これがバルブの中にセットされているバルブコアだ。カー用品店などで購入できる
交換をする際は、バルブ自体を交換する方法と、内部のバルブコアだけの交換で済む場合があります。バルブの外側から漏れているのか、それとも中から漏れているのかで、どちらを交換すべきかを見極める必要があります。注意点としては、いずれもサイズや形状など、いくつかの種類があるので、現在使用しているタイプと同じものを選ばなければならないということです。

また新品のタイヤを装着したのに、エアが漏れやすいという場合には、タイヤとホイールが接する面に何か異物が噛みこんでいることが考えられます。ただ、これはタイヤ交換作業時に注意すべきことですから、タイヤ交換を依頼したショップなどに相談してみることをおススメします。その他、中古のホイールなどを購入した場合は、ホイール自体に歪みや割れなどがあることもありますから、よくよく注意する必要があります。

空気圧をこまめにチェックしていると、こうしたタイヤにまつわる様々なトラブルも早めに見つけることができ、タイヤのバーストや事故という最悪の自体も避けることができるのです。もちろん、燃費の悪化も防げますから、まさに一挙両得といえるメンテなのです。


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