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スタッドレスタイヤ購入時のポイント(2ページ目)

雪道を走行する機会がある人はぜひ用意していただきたいスタッドレスタイヤですが、購入時にはどれを選べばいいのか迷ってしまいますね。そこで今回は、スタッドレス選びのちょっとしたポイントを紹介します。

執筆者:宮島 小次郎

タイヤ銘柄の選び方

タイヤの種類
スタッドレスは各タイヤメーカーからリリースされているが、実はその種類はオンロード用ほど多くはない
スタッドレスは各タイヤメーカーから発売されており、どれを選べばよいのか判断が難しいところです。ひと昔前は、雪道性能を重視したもの、ドライ路面での安定性を重視したもの、オールラウンドタイプというように大雑把に分類することができましたが、現在、国産タイヤメーカーからリリースされるのは、基本的に雪道、というか氷上での性能を重視したもののみとなります。

これは年々スタッドレスが進化して、氷上以外の性能では大きな差がなくなり、あえてドライ路面重視といったタイプを設定する必要がなくなってきたためだと思われます(一部の海外メーカーでは、数タイプをラインナップしていますが)。そのため、各銘柄の違いというのは、氷上でのグリップ性能の差と考えることができます。

国産タイヤメーカーのスタッドレスが、特に氷上性能を重視した特性に進化してきたのには、日本独自の気候が影響しています。それは気温が極端に低くならないため、凍結した路面の表面が溶けて、氷の上に水の膜が形成され、それがスリップの原因となるというものです(某社のCMでもお馴染ですね)。また、特に市街地などでは、交差点手前の路面が停止するクルマのスタッドレスで磨かれて、鏡のようにツルツルになる、いわゆるミラーバーンが発生しやすいという特徴も挙げられます。

そんな滑りやすい氷結路でいかにグリップさせるか、というのが、特に日本の路面では重視されるわけですが、ではどの銘柄が最も滑りにくいのでしょうか? 乱暴な言い方をしてしまえば、国産一流メーカーの最新銘柄であれば、大きな差はないといえます。もちろん、厳密に比較すれば差はありますが、それはどのような路面を重視して開発したのか、という違いによるものだと考えられます。

そのため、各銘柄の技術説明などからそのタイヤがどういった路面を最も重視して開発されているのかを読み取り、自分の使い方に合ったものを選べばいいのですが、ちょっと難しいですね。いろいろなメーカーのタイヤを試してみることができればいいのですが、ここは予算とブランドイメージ、といったところから選べばよいのでは、と私は思います。スタッドレスは、通常のオンロードタイヤほど、バリエーションもありませんし、基本的な特性も各社で近いところを狙っているようですから、昔に比べて大きな当たり外れはなくなってきたようですから。

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