画期的なシステムなれど、主にお役所向け

「軽商用車で初のハイブリッド車!」
ダイハツからのリリースを受け取って、なに? である。ついにハイブリッドは軽自動車の、しかも商用車の世界にまできたか。いまやハイブリッドを作らないメーカーは時代遅れとまで言われそうなくらい、ハイブリッドばやりである。今年(05年)の10月には東京モーターショーがあるが、おそらくどこもかしこも、ハイブリッドのてんこ盛り展示になるのであろう。

見た目はハイブリッドのステッカー以外は、フツーのバンと同じ
ハイブリッドの技術が進んで使えるようになってきたとはいえ、それでもエンジンのほかにモーターやバッテリーなどを積むデメリットだって大きい。このハイゼットカーゴの場合も、あれやこれや積んで、結局140キロも重くなっているのである。それってオトナ二人分? 軽自動車に乗った経験のある人なら想像できるとおり、軽自動車にオトナ二人も乗せたら、いきなりクルマって走りがとろくなるというものなのだ。

重くなったぶん、燃費もプラスマイナスゼロではと気をもんだものの、それでもやはりさすがハイブリッド。燃費は20~50%ほどアップしているんだそうな。なるほど。それならハイブリッドにする価値はあるというものである。でもなあ、それでもやっぱりブレーキやタイヤも減りそうだなあ、140キロも重いんじゃ。


エスティマにも採用されている薄型モーターをエンジンに組み合わせている
いやいや、いかん。ポジティブに考えよう。肝心なのは走りである。そう思い、スタートさせると3気筒エンジン独特のエンジン音が運転席に響いてくる。アクセルをぐっと踏み込むとインパネに「モーターアシスト中」のサインが。ある一定速度になるとそのサインは消え、減速を始めると「バッテリー充電中」のサインが着く。細かい部分では小さな軽自動車に積み込むためにコンパクト設計してあるものの、基本的なしくみはプリウスなどと同じである。

で、乗り心地はどうだったかというと……。まったくもって大変申し訳ないのだが、加速中のモーターアシストは「してる……かなあ?」という感じ。いや、しているですよ、しているんです。でも、ふつーのハイゼットカーゴ自体にめちゃめちゃ乗り込んでいるというわけではないだけに、そのびみょーな違いというのは、はっきり言ってわかりにくい! 140キロも重くなっておきながら、このスムーズな加速感というところに、ハイブリッドならではの乗り心地と言い切っていいとは思うのではあるが。

気になるお値段は2,215,500円。しょえー。やっぱり価格勝負の世界に生きる軽自動車のハイブリッドはまだまだクリアするべき問題多し。地球環境に関心の高い企業や官公庁に、ひとまずお任せするとして、我々庶民は軽自動車ハイブリッドはもう少し待った方がいいみたい。


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