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小さくて「え?」というコンセプトで登場したスマート。しかしやはり二人乗りには限界があったのか、今度は4人乗りが登場した。以前、二人乗りは「スマート・クーペ」と呼んでいたのに、この「forfour」が登場したらあちらも「fortwo」と名前まで変えてきた。これは最初からの戦略なのか、それとも苦肉の策なのか。聞こえてくるのは後者みたいだけれど、ま、うちわ話はどうでもいいか。
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後ろ姿に漂うテールランプの遊び心もなかなかのもので、ここまでやるとふつう大人は手が出しづらい印象になるのに、なんだか妙に存在感があって、昔少年少女の年代にも大いにアピールしてくる。やはりこれもブランド力のなせるワザなのか。
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できないはずはないのだ。なんたってかのメルセデスベンツを作っているメーカーなのだから。これでインテリアがもうちょい、上質になってくれたら、ずいぶん違うんじゃないだろうか。
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走った印象は異次元ピーキー。これはもうスマート独特の乗り心地。足がちょっと固くて、ハンドルへの反応もきちんとしていて、エンジンはそれなりにトルクがある。でもATは(機構的にはMTだが、便宜上ATと説明しておこう)シフトアップするときに一瞬、息継ぎをするような仕草をみせる。もっとも飛ばさなければあまり気にならないのだが。飛ばしがちにしゃきしゃき走りたい人はマニュアルモードもあるので、そちらにして走ることをお勧めする。
カタチも走りもマイペースでマイウェイなクルマ。自分をしっかりと持っている人じゃないと走りもデザインも乗りこなせないのでご注意を。
smart forfourのホームページはこちらから。