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輸入車もエコカー補助金対象に(2ページ目)

PHPモデルも生産国の基準をクリアしていればエコカー補助金の対象になったことで、多くの輸入車が日本のエコカー補助金制度の対象になりつつある。今年9月末までの同制度を見逃す手はない。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

なぜPHPモデルが補助金対象に

エスケープPHPモデルであるコンパクトSUVのエスケープもエコカー補助金の対象になった。価格は255万円~285万円冒頭にアメリカ議会で問題になったと書いたが、日本の購入補助金制度は、10・15モード燃費という「日本スペシャル仕様燃費」をクリアすることが条件であったため、輸入車には不利だったのだ。10・15モード燃費は「低速で定速走行」が多く、実燃費とかけ離れているのは多くの方が実感されているだろう。そのため、2011年4月からは10・15モード燃費よりは実走行、実燃費に近いといわれるJC08モード燃費に切り替わるのだが、世界で統一された燃費基準がないといえる現状が、問題を複雑にしている。アメリカの燃費基準であるLA-4モード燃費は日本の10・15モードよりも高速走行が多く、燃費が悪化する傾向にあるといわれる。より燃費に厳しいモードなのだ。欧州の燃費基準も最高速度が高く、燃費に不利な傾向にあり、欧州の実走行に近い。

狙い目は今年9月末までの登録!

シトロエンC4ピカソ
ゆったりとした乗り味と大きなサンルーフ、他にはないスタイリングが魅力のシトロエンC4ピカソもPHPモデルによるエコカー補助金の対象に。価格は377万円
なお、日本の10・15モード燃費はアイドリング時間が長く、低速走行のためハイブリッドなどに有利だが、ハイブリッド車の10・15モード基準を期待して実燃費を計測すると、その落差に落ち込むのは燃費基準が実際の道路状況に即していないため。

今回のPHPモデルにより、多くのミニバン・SUVもエコカー補助金の対象モデルになり、クライスラーの3台のほか、シトロエンC4ピカソや新しいルノー・カングー、フォード・エスケープ、フォルクスワーゲン・トゥアレグなども対象になっている。さらに、市場の冷え込みが厳しい輸入車各社は、独自の購入サポートも併せて展開したりしているので、今年の9月末までの登録に間に合えば、購入費用を抑えることができそうだ。
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