意外に座れるサードシート
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乗用派生型のLクラスミニバンでオススメなのが、エクシーガ。走りだけでなく、想像以上に座れる3列目など使い勝手も旅行だ。 |
オデッセイやエスティマクラスで「良品」ぶりを感じさせるのが、スバル・エクシーガ。スバルのラインナップの中でも乗り心地はかなりいいし、狭そうに見える3列目も乗り降りをのぞけば大人が座れる広さで、収まってしまえば意外に快適だ。それでいてラゲッジスペースの広さなどもワゴン作りを得意とするスバルだけあって、2-3列目を倒せばフラットで十分な積載スペースを確保できる。エスティマのように3列目を畳んで広大な2列目空間をつくるような芸当はないが、どのシートも大人がキチンと座れる。やっぱりマジメさを感じさせるメーカーだ。
走りの面では2.0LのNAとターボのうち、NAはやや非力なのは否めない。ロングランをする機会が多いのであれば、予算が許せばターボも健闘したいところ。
使い方を見極めよう
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エクシーガは2.0LのNAとターボを用意する。ボディサイズは全長4740×全幅1775×全高1660mm。長さと幅はオデッセイより少し控えめ。価格は191万1000円~323万9250円。写真は今秋追加された「STI」 |
現在のミニバンは国内市場の約3割を占めるとはいえ、曲がり角に来ている。人気モデルのみ売れてそれ以外はサッパリという状況は、ミニバンだけではないが、特に顕著に感じる。冒頭にも記したように、「人気モデル=完成度が高い」とは言い切れないのだ。人気店が人気にあぐらをかいて味を落とすような例は、クルマには見られないと言いたいところだが、実際はそうではない。決して安い買い物ではないだけに、本質を見極めたクルマ選びをしたいものだ。
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