MITSUBISHI(三菱自動車)/三菱

パジェロディーゼルの実力

現在、日本の規制をクリアする乗用車ディーゼルエンジン搭載車は、エクストレイルディーゼル、メルセデスのE320CDIしかない。パジェロも貴重な一台だ。発売1か月でガソリンを上回る人気の理由は?

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

現行規制に対応

フロントビュー
今秋パジェロに加わったディーゼルエンジン搭載車。ディーゼルは、ロングボディにのみ搭載される。全長4900×全幅1875×全高1870mm。価格はGRが346万5000円、エクシードが394万8000円、スーパーエクシードが459万9000円
いま日本だけでなく、世界で日本の「ポスト新長期規制」をクリアするディーゼル車は、ガイド記事でも紹介済みの日産エクストレイルディーゼルしかない。パジェロに10月に加わったディーゼルエンジンモデルは、現規制に対応するもので、来年10月から施行される「ポスト新長期」への対応は、「検討中」だという。しかし、1年で賞味期限が切れてしまうモデルをリリースするわけでなく、「ポスト新長期」への対応を前提とした今回のディーゼルエンジン搭載車のリリースと見ていいようだ。

想定内の音、振動

リヤ
リヤにはDiDのバッジが貼られているのがガソリンとの識別点。もちろんだが、マフラーからは黒煙はいっさいなし。ニオイもほとんど感じられない
さて、前置きはこのあたりにして、早速試乗インプレからお届けしよう。じつは乗るのは初めてだが、ほかのメーカーの試乗会などでアイドリングをじっくり聞かせてもらったことがある。エクストレイルディーゼルと比較すると、外からアイドリングを聞くと音は若干大きめに感じた。車内でアイドリングを聞いてもガソリン車のような静寂さはなく、はやりディーゼルであることは感じるが、耳障りなほど大きくはない。逆に「思ったよりも静か」といえるレベルに抑えられている。個人的には毎日乗っても不満はないなと感じた。朝、静かな住宅街でも近隣に遠慮するような音ではないので、ゴルファーにもオススメできる。

走り出すと低速からディーゼルらしい音と振動はあるが、アイドリング同様に許容範囲内。ディーゼルで懸念される音・振動は、それこそ電気自動車はハイブリッドカーからの乗り替えでもない限り、数日程度で慣れてしまうはず。逆に気になったのが、ブレーキペダルを踏んでいる際に伝わってくる振動。制動そのものに影響はなく、ブレーキも利く方だが、信号待ちでペダルを踏んでいる際に時より伝わってくる振動は改善してもらいたいと感じた。個体差であるかもしれないが。

次ページは走り、買いの判定
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