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見逃せない特別仕様車(2ページ目)

特別仕様車は、ミニバンでは電動両側スライドドアなどの通常は上級グレードかオプション扱いの装備が標準化され、魅力的なモデル。人気ミニバンのセレナ、エスティマ、デリカD:5の注目モデルを紹介しよう。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

ちょい悪ドレスアップ派に

インパネ
3.5Lはスーパークロームメタリックの17インチアルミホイールやメッキラジエターグリルなど、スポーティな「アエラス」をより着飾ったモデル
トヨタのミニバン軍団の中でもヴォクシー&ノアに続く売れ線がエスティマだ。昨年夏に設定された「アエラス Gエディション/スペシャルGエディション」は、「アエラス」では飽き足らない向きに、ちょっとしたドレスアップや装備をプラスしたモデル。価格は294万円~352万8000円。2.4L、3.5Lともに共通の装備としてデュアルパワースライドドア、本革巻きのステアリングやシフトノブ、ETCユニットなどが標準で加わる。装備内容を考えるとエキストラフィーは最小限に抑えられており、装備が気に入ればコストパフォーマンスに優れる。

3.5Lは追加されるドレスアップパーツが気に入れば文句はないが、フル乗車をそれほどすることもなく、4人家族くらいまでであれば2.4Lでパワー的には十分だ。また、ドレスアップパーツに加えてディスチャージヘッドランプ点が「スペシャルGエディション」に加わっているのが、「Gエディション」との差別化になる。

アウトドア派に最適

エクステリア
「シャモニー」は、三菱でお馴染みの特別仕様車で、デリカD:5にも加わった。チタン調メッキグリルやメッキドアミラーなどが目を惹く。価格は2WDが299万8800円、4WDが332万4300円
三菱のデリカD:5は、ミニバンにクロスカントリー的な装備を与えたモデルで、キャンプやスキーなどのアウトドア好きにとって見逃せないモデル。中でも今年1月に加わった特別仕様車の「シャモニー」は、内外装によりアウトドア、中でもウインターシーズンに映える装備を施しているのが特徴。メッキグリルなどに加えて、2列目のキャプテンシートにはアームレストを用意し、速暖式のリヤヒーターも標準で備わる。また、特別仕様車らしく、ナビとAVも充実しており、地デジ対応、家庭用ゲーム機などが楽しめるRCA入力端子、ビルトインETCユニットが標準となる。さらに後席用のDVD内蔵ディスプレーもオプションで設定されるため、後席エンターテインメント性を重視する向きにオススメだ。

今回の記事をまとめよう。特別仕様車の多くは、モデル末期やライバル車への対抗策、販売てこ入れに投入される狙いが主で、後ろ向きな印象もあるが、「特別」を謳うだけあって装備は充実、価格も装備の割に抑えられている。ただし、いくらお買い得に思えても本当に必要な装備かを吟味しないと、宝の持ち腐れになる可能性もある。通常のグレードと比較しながら、特別仕様車を引き合いに出して、値引き交渉をするなどの戦略も一考したい。

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