欠点を着実に克服

インパネ
加飾パネルやクロームメッキパーツといった飾りの追加や変更で高級感を磨いたというインパネ。悪くはないが、マツダらしくよりスポーティにするなどの個性がもっと欲しい
100mも走り出すと乗り心地がよりマイルドに、滑らかになったことがわかる。エスティマはもちろん、エスティマよりも200kg近く重いだけ乗り心地のよいエスティマハイブリッドを上回る滑らかさで、路面がよければ高級といえるレベルに差しかかっている。マイナー前に見て取れた細かな振動が影を潜め、大きな凹凸を乗り越える際のマナーも向上。多少気になるのがバネ下の重さだが、大柄なボディや空荷の1人乗車が中心だったことを考慮すると十分合格ラインに到達している。さらに、ロードノイズの遮断性も高まり、快適な高速クルーズを堪能できる。130km/hくらいまでなら十分平和な空間である。乗り心地の改善は、短時間のディーラー試乗でも確認できるはずだ。

多段化でスムーズになった走り

エンジン
2.3LのNAは163ps/6500rpm、20.7kg-m/3500rpmというスペックで数字上はたいしたことはないが、4速から5速にATが多段化された恩恵で、エンジンの良さをより引き出せるようになった
乗り心地の改善とともに、スマートに上品になったのが加速時のシフトマナー。4速から5速ATになり、シフトショックが減っただけでなく、加減速のレスポンスが明らかに向上している。ダラダラと勾配が続くような高速道路でも欲しいパワーを得られるし、マニュアルシフトで1速落とせば力強く加速してくれる。電子制御スロットルの採用が効いているのと、最大トルクがより低い3500rpmで発生するためだろう。2速から3速にかけてトルクの谷間というか、息継ぎを感じさせなくもないが、気になるほどではない。

フットワークのよさは健在だ。絶対的に巨体なので小回りが効くなど、誰でも扱いやすいサイズではないのは確かだろう。でも、ウネウネと曲がりくねる山道でもボディがどうも重いなとは感じさせない。ハンドリングにはマツダらしいこだわりが見て取れる。

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