走りにも手を入れた
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全長4860×全幅1850×全高1685mmというスリーサイズはエスティマやグランディス、オデッセイよりひと回り大きく、見た目も「座っても」デカイと感じさせる。価格は250万円~360万円 |
日本車のマイナーチェンジというと、フロントマスクの化粧直しかちょっとしたお色直しまでということが多い。しかし、そこはマツダ。ATや乗り心地の改善といった走りや快適性に作用する部分にまで手を入れてきた。欧州車の年次改良のような真摯な姿勢は、魅力アップにつながっているだろうか。
NAでもよさを十分味わえる
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顔とお尻とも上質感を抱かせるデザインに変更したという。エレガントな雰囲気に力強さが加わった印象で、エスティマに負けない存在感を出せている |
最大のライバルであるエスティマに台数で倍近い差をつけられていたMPV。個人的にはエスティマハイブリッドをのぞくと、MPVのほうに魅力を感じていた。乗り心地のよさやボディの大きさを感じさせないハンドリングなど、大型ミニバンでも走りにかったるさはないし、運転させられているという退屈さがないからだ。エスティマには280馬力版もあるけれど、ミニバンにはオーバースペックだし、賢い選択とは言い難い。その意味ではMPVも同じで、2.3Lターボでなくても2.3Lの自然吸気で十分というのも持論だ。
生まれ変わったMPVもNAで十二分、いや、NAの実力がさらに高まったことを確認できた。
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