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街中でも扱いやすいSUV~その2~(2ページ目)

前回の日産エクストレイルに続き、街中でも扱いやすいSUVとして取り上げるのが、ダッジ・ナイトロ。コワモテの顔つきからは想像できないが、意外なほど街中向きのSUVだ。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

マジメなインテリア

シート
5人乗りの車内は、ホットな外観とは裏腹にクールな印象。シートは大きくて座り心地も良い
日本車のモデルルームのようなおもてなし空間とまではいかないものの、前後席用のカップホルダーやコートフックなど収納系はシッカリと基本を抑えている。毎日の相棒としても不足はそれほどないだろう。中間グレードのSXTには汚れ防止、防臭、静電気防止機能が備わる。

居住性は運転席にこそペダル配置など足元に不満が残るものの、助手席は逆にゆったりしている。後席は膝前、頭上とも余裕の広さ。170cmでドラポジを取った後の席の膝前はコブシ2つ、ヘッドクリアランスはコブシ3つほどあった。唯一気になったのが足の置き場。フラットとはいえないフロアで、とくに中央席はセンタートンネルが邪魔をして足をまともに置くことは難しい。大人4人で移動する分には快適な空間だが、5人になると1人だけガマンを強いられることになるだろう。

アイディア賞モノの荷室

ラゲッジ
後席、助手席までフラットになり、真四角な形状もあり、荷室は使いやすい。荷室のフロア自体が前後にスライドする「スライディングカーゴストレージトレイ」はアイディア賞モノだ
後席、助手席まで日本のミニバンのように、シートが倒れてフロアがフラットになる。積載性はフロア高が高い点を除いて、良好といえるだろう。便利なリバーシブルカーゴインサートは脱着式でカーゴトレーとしても使える。毎日の買い物や休日のショッピングセンターでの大きな買い物も飲み込んでくれるはず。

欧州のSUVのようにスポーティな走りを披露するわけでも、日本のSUVのように全方位優等生ではない。減点法でいくとツライのは確かだ。他にはないスタイリングこそ最大の魅力と感じる向きには、そんなの関係ないと言い切れるだけの個性の持ち主だ。

顔は確かにコワモテ。しかし、よく考えられた荷室や短めの全長など、SUVとしてはという制約こそ付くものの、日本で使うには扱いやすいはずだ。人と違うSUVを探しており、でも毎日の実用性ではガマンしたくない向きには十分検討の価値があると思う。

ダッジ「ナイトロ」の公式ウェブサイトはこちら

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