クロスポロで新しい流れを作るか

POLO
コンパクトカーの外装をSUVテイストとして新たな個性に仕立て直している。写真のライム、マグマオレンジなどポップな色合いも魅力。価格は239万円
ジェッタ、パサート、昨年から好調なゴルフGTIなどで波に乗るフォルクスワーゲン。その波を泡と消えさせないために投入されたクロスポロは、高級コンパクトカーを謳う「ポロ」に加わったSUVテイストの派生モデルだ。

派生車種というと「取って付けたようなお手軽系」と先入観を抱いてしまう。5~6年くらいまで各社が頻繁に投入した日本車のSUV風モデルがまさにその「お手軽系」。販売的に大成功とは言い難いモデルが多かっただけに、大きな期待を抱いていなかったのが正直なところだ。

走りの基本ができている

しかし、そんな先入観もどこへやら、ひと度乗り込んで走り出すとクルマの出来のよさに感心した。しっかりとしたボディ、パワフルかつスムーズな加速、安心感を抱かせるハンドリングなど、とくに走りのよさが伝わってくる。包み込まれるようなサポート性の高さがある反面、乗り降りが少々しにくいシート、重めのパワステなどあえてあげれば不満に思える点もある。でも功罪相半ばで逆に拘束性の高いシートは、ちょっとでも飛ばしたときの安心感につなががり、低速では重めのパワステは高速道路では頼もしい。従来の1400ccエンジン搭載のノーマル車でもの足りなかったパワーも日本初搭載の1600ccで解決。6速ATに多段化された恩恵もあり、スムーズな走りになった。運動面でもう一段高みに到達したのもただの派生モデルとの先入観を振り払うのに十分だ。

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