モータースポーツ/SUPER GTについて

SUPER GTが今も大人気な理由

世界中のスポーツカーが競演する「SUPER GT」の魅力を再検証。面白いバトルの連続、不況の中でも高い人気と集客力を維持する要因は?また「SUPER GT」を取りまく環境の変化についてもご紹介します。

辻野 ヒロシ

執筆者:辻野 ヒロシ

モータースポーツガイド

今年は見応えのあるバトルの連続だ!

SUPER GT 菅生でのスタート前
【写真提供:SUPER GT.net】

世界中のスポーツカーが競演する「SUPER GT」。All About「モータースポーツ」では、これまで何度もその魅力をご紹介してきましたが、今回は2010年シーズンの前半戦での出来事をピックアップしながら、GTの面白さに迫りたいと思います。

不況と若者のクルマ離れの影響で、大打撃を受けている日本のモータースポーツ界ですが、「SUPER GT」だけは相変わらず高い人気を維持しています。特に今シーズンはドラマチックなレース展開が多く、スタートからチェッカーフラッグまで非常に面白いレースが繰り広げられているので、レースを重ねるごとにファンの関心を呼んでいるという印象です。
今年初登場したホンダHSV-010GT
【写真提供:SUPER GT.net】

開幕戦の鈴鹿ラウンドは「初登場のホンダHSV-010GTがまさかの3台同士討ち」「タイヤ無交換作戦で伏兵コンドーレーシングのGT-Rが勝利」など誰もが予想だにしなかった展開になりました。

第2戦の岡山ラウンドでは「盤石のトップ独走で2連勝目前だったRE雨宮RX-7がまさかのマシントラブルでクラッシュ」「ホンダのニューマシン、HSV-010 GTが2戦目にして初優勝」

第3戦富士ラウンドでは「若手コンビのクラフトSC430が圧倒的な速さで優勝」「GT300クラスは大混戦の中、怒濤の追い上げで若手2人が駆るaprカローラアクシオが優勝」
第3戦富士ではGT500では石浦/大嶋(MJクラフトSC430)、GT300クラスでは井口/国本(aprカローラアクシオ)の若手コンビ同士がそれぞれ優勝。若手の活躍も今年の大きな見所!
【写真提供:SUPER GT.net】

第4戦灼熱のマレーシア戦では「得意のセパンでRE雨宮RX-7が今季2勝目」「トップ争いで接触コースアウトを喫しながらもカルソニックGT-Rが久しぶりの優勝」

第5戦菅生ラウンドでは「トップ独走のNISMO GT-Rがまさかの失速、トップ陥落」「ファイナルラップの最終コーナーでHSV-010GT同士のバトルで大逆転劇」などレースごとに挙げればキリがないほどの好バトルとドラマが起こっているのが今年の特徴です。
ファイナルラップのチェッカーラインまで接戦を繰り広げたホンダHSV-010GTの2台。ウイダーHSV(小暮/デュバル)とケーヒンHSV(塚越/金石)によるガチンコの好バトルは感動を呼んだ。
【写真提供:SUPER GT.net】

バトルが頻繁に起こり、様々なドラマが展開され、実に迫力あふれるシーンが何度も見られるのにはいくつかの理由があります。次のページでは今年の「SUPER GT」が面白い理由をいくつか挙げてみたいと思います。

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