爪を隠すレッドブル。ベッテルは大丈夫か?
スペインで開催されていたウインターテストでは「レッドブル」のタイムが今一つ伸びてきませんでした。一体どうしてしまったのでしょうか?今年のウインターテストは雨が多く、充分なテストができたとは言い難い状況でしたが、「レッドブル」がポテンシャルの高さを披露したのは最後のバルセロナテストだけということで、その速さに対して周囲が懐疑的になってしまうのも無理はありません。能ある鷹は爪を隠すといいますが、どうでしょうか?セバスチャン・ベッテル 【写真提供:Bridgestone Motorsport】 |
今年もルノーエンジンを搭載する「レッドブル」。昨年は信頼性にやや難ありの状況で、セバスチャン・ベッテルはまさにそこが泣き所でした。別のエンジン獲得の可能性もありましたが、今年もルノーを使用。しかし、空力を含めた全体的なパッケージングの巧さはピカイチですから、ライバルたちが警戒するのも無理はありません。ドライバーはベッテル、ウェバーの2人が続投で、トップチームの中では唯一体制の変わらないというのもひとつのポジティブな要素です。ベッテルは既に経験も豊富になってきましたし、そろそろチャンピオンの冠が欲しいところですね。
雨の中を走るベッテル 【写真提供:Bridgestone Motorsport】 |
新人で期待はヒュルケンベルグ!
今年は5人の新人ドライバーがエントリーリストに名を連ねていますが、その中でも突出した実績を誇るのが「ウィリアムズ」に乗るニコ・ヒュルケンベルグです。昨年の「GP2」シリーズのチャンピオンでもある彼ですが、フォーミュラBMW、ユーロF3、A1グランプリと出場した主要なレースでチャンピオンを獲得しています。彼のマネージャーを務めるのはミハエル・シューマッハーの才能を見出したウィリー・ウェバー氏で、粋のいい若手の見つけ方、育て方を熟知したマネージャーの存在はドライバーにとっても心強いものです。ニコ・ヒュルケンベルグ 【写真提供:Bridgestone Motorsport】 |
ここ数年、ハミルトン、ベッテル、ロズベルグといった新世代のスプリンターが登場し、今もなお成長過程にありますから、なかなか注目されにくい環境ではありますが、ヒュルケンベルグは忘れてはならない存在です!
また他に新人ではF1史上初のロシア人ドライバー、ヴィタリー・ペトロフが「ルノー」からデビューするほか、中国人ドライバーのタン・ホー・ピンがテストドライバーに就任しました。また、カンポスから組織変更となった「HRT F1」からはセナの甥であるブラジル人、ブルーノ・セナがデビュー、さらに同チームからはインド人ドライバーのカルン・チャンドックがデビューするなど、ロシア、中国、ブラジル、インドと経済の成長が見込まれる国のドライバーが名を連ねています。
ヴィタリー・ペトロフ 【写真提供:Bridgestone Motorsport】 |
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