ミニバイクの熱い夏
70台ずつ2回に分けてのルマン式スタート(写真提供:鈴鹿サーキット) |
140台のミニバイクが巨大なコースを疾走する。しかし、参加したライダーの大多数は無名の選手。しかし、この週末のヒーローは参加した自分達だ。チーム全員でレースを戦い、参加者全員が鈴鹿で夏の1日を楽しんだ!
大きな盛り上がりを見せた2回目のNankai Mini-Moto4耐
日曜日のOPENクラスの決勝レースではプロ顔負けの激しいデッドヒートが見られた。 |
ミニバイク耐久の成功例としてはツインリンクもてぎの「DE耐(でたい)」が存在した。参加型レースを提唱し続けてきたツインリンクもてぎがメジャーな存在にした新しいレース文化である。西地域での開催を望む声が出る中、昨年初開催となったNankai Mini-Moto4耐は大量のエントリーを集め大成功に終わった。手探りの中ではあったが、今年の参加に向けて視察に訪れる人も多く、今年は更なる盛り上がりが期待されていた。
ふたを開けてみると、大雑把に計算して昨年の倍にもなるエントリー台数を集めることになり、今年はクラスを分けて2つの4時間耐久ロードレースが開催されることになった。土曜日に開催されたモタードタイプのマシンが中心になる市販車クラス(ST=ストック)、日曜日に開催されたOPENクラス(改造可能)共に決勝レース出場台数140台を大幅に上回る台数が集まった。
8耐同様にライトオンの夜間走行でゴールする。夕闇の中、チェッカーフラッグが振られる瞬間は8耐同様に感動的だ。 |
ユニークなチームが多数参戦。芸能人、親子、有名チームの監督も参戦
親子3代でOPENクラスに参戦したF.C.C TSRの藤井正和監督一家。 |
もてぎのDE耐にも積極的に参戦するチームイワキ。俳優の岩城滉一氏もライダーとして出場。見事クラス優勝を飾った。 |
また、2週間後に8耐を控えていますが、友人ライダーやスポンサー企業の誘いから「助っ人参戦」する8耐ライダーも多数いました。その他、普段はライダー達に厳しい指導もしている8耐チーム監督が集まったチーム、未来のロードレース界を担うティーンエージャーで固められたチームなど、話題がとにかくいっぱいのレースでした。
このレース、Nankai Mini-Moto 4時間耐久ロードレースには大きな可能性を感じます。来年はさらなる台数増加が見込まれ激戦が予想されますが、あくまで「楽しむ」という姿勢が維持されていけばどんどん成長を続けるのではないでしょうか?憧れのライダーや芸能人とも同じエントラント(参加者)として一緒にレースができる。最高の夏の思い出作りは一人の憧れの気持ちから始まっていきます。
来年あなたも出てみませんか?