ワールドカップのエントリー発表
カートの国際レースにはFAクラス(Formula A)とICAクラス(Intercontineltal A)の2クラスが存在する。どちらもエンジンのチューニングが認められたハイパワーのカートに強烈なグリップを発揮するタイヤを装着するハイエンドなクラスだが、FAクラスは制限が少ないカートの最高峰クラスに位置する。今大会で「ワールドカップ」のタイトルはFAクラスのみにかけられ、ICAクラスは「アジアパシフィック選手権」として開催される。何といっても注目は「ワールドカップ」のFAクラスにエントリーしたメンツだ。統括団体であるCIK-FIAからエントリーリストが発表になったのでコチラを見て頂きたい。
未来のF1スターパイロットは必ずこの中にいる
昨年11月に開催されたアジパシFAクラスのウイナー、ジュリス・ビアンキ(フランス・16歳)。今回はカーナンバー1を付け、マラネロワークスチームから世界制覇を狙う。 |
何といっても注目はMaranelloから参戦する16歳ジュリス・ビアンキだ。昨年のFAクラス・アジアパシフィック選手権(通称アジパシ)では巧妙なレース運びでベテランを翻弄しバトルを制した。
すでに「ワールドカップ」の開催が決定していたため前哨戦となった昨年のアジパシで異次元の戦いを見せたビアンキとBIRELワークスのチェセッティとランカスターは今大会でも注目の3人だ。まずは彼等3人の名前を覚えてその展開を見守って欲しい。
そして、未来のF1パイロット候補生として目を付けられ推薦を受けて参戦するドライバーもいる。ルクセンブルグ出身の16歳サミュエル・クリドアらのティーンエージャー達は伏兵としてレースを面白いものにしてくれる可能性が高い。
セオリーなんて関係ない、血気盛んなスーパーバトル
シューマッハを追い回す若き獅子、アロンソもいつか彼らに追い回される日がやってくるはずだ。アロンソのワールドカップでのリザルトを見たい方はコチラ |
海外の血気盛んな若手たちは「レースとはどういうものなのか?」
「F1を目指すとはどういうことなのか?」その走りと姿勢で多くのことを教えてくれる。鈴鹿で開催される「ワールドカップ」は最も身近に見れる世界レベルのレースだ。
F1候補生の青田買いブームは一段落したが、彼等のカートでの戦いはいつの日か大きく評価される時がやってくる。
きっと3年後くらいにはマカオF3などで彼等の名前をみかけるようになるだろう。
「この道はF1へ続く」これは単なるプロパガンダではない。あなたがF1ファンならば、ぜひとも肌で感じて頂きたいと心の底から思うのだ。
激戦の「ワールドカップ」を制し、F1への切符を掴むのは一体誰か? (写真撮影: 辻野ヒロシ) |
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