年末年始恒例のモータースポーツ競技として日本でもおなじみの「パリダカ」ことパリ~ダカールラリー。今回はパリもダカールも通らないというコース設定で、1月1日に仏マルセイユをスタート。地中海沿いにスペインに入りバルセロナから船でアフリカへ渡り、チュニジア、リビア、エジプトと競技を続け、19日にエジプト、シナイ半島のシャルムエルシェイクでゴールを迎える。
4輪の主要エントリーは、ミツビシ・パジェロ、ニッサン・ピックアップ、シュレッサー・フォード、フルクスワーゲン・バギー、BMW X5などで、例年より有力どころのマシンバラエティが増えている。
中でも優勝最有力候補と目されるのがミツビシの増岡浩。今年のイベントでは正真正銘の初優勝を飾り、今回は2連覇を堂々と宣言している。それほど新しいパジェロに手ごたえを感じているようだ。増岡本人によると「ライバルはチームメイト」(ジャン‐ピエール・フォントネ、ミキ・ビアシオン、ステファン・ペテランセル)という。
今回からワークスチームとして5ヵ年計画でパリダカ参戦することになったニッサンは、ミツビシを離れた篠塚建次郎をエースとして獲得。前回の序盤にトップを走ったピックアップでチャレンジする。篠塚の他に、アリ・バタネンら経験豊富なドライバーをそろえている。
また、増岡とのトラブルですっかり"悪役"になってしまったジャン‐ルイ・シュレッサーは、自身のシュレッサーバギーにフォードエンジンを搭載しての参戦となる。
この他、トヨタからは片山右京がランドクルーザーで参戦。片山の場合、クラスが異なるが総合優勝争いに食い込みたいところだろう。
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