3月17日、全国転戦シリーズのトップを切ってスーパー耐久シリーズが、山口のMINEサーキットで開幕した。朝こそ曇っていたものの決勝は快晴となった500kmレース。ポールシッターでシリーズ5連覇中の竹内浩典/田中哲也組の#1ファルケン☆GT-Rが、4年ぶりに開幕戦で優勝。しかしここ3年間のレースを思い出させるような、結果的には薄氷を踏むかのようなレースだった。
スタート直後に#3エンドレスGT-Rがトップを奪取。しかし#3GT-Rはブレーキトラブルのためにコースアウトを喫しピットでの修復作業に手間取り戦列離脱。もう1台のGT-Rである#19JMC GT-Rは熟成途中の段階で#1GT-Rの敵ではなかった。最後まで#1GT-Rは快調に走行し、ここ数年バックマーカーとの接触などでノーポイントに終わっていた開幕戦を制した。ところがチェッカーと同時にマシンが煙を噴き、田中はマシンをコースに止めたまま帰ってきた。結果は優勝だが、まさかのトラブルにスタッフも苦笑。
クラス2は、01チャンピオンである中谷明彦/木下隆之組の#11PUMAランサーが、総合2位でチェッカー。今回からEVO?を投入したものの予選を走れなかった#20RSオガワランサーは、クラス2位まで順位を挽回した。
ディフェンディングチャンピオン不在のクラス3は、終盤までトップだった#18WINS COM RX-7がタイヤのバーストでピットイン。そのスキに今回がS耐デビュー戦となった#48アイエーテックシルビアがトップに立ち歓喜のチェッカー。
クラス4はS2000、インテグラ、シビックと同一メーカーの3車種によるバトルとなり、#8ACID S2000が優勝。
グループNプラスクラスはわずか2台のみの完走となったが、悲願のチャンピオンを目指す#25ADVAN ALTEZZAが幸先よく開幕戦を制覇した。
第2戦は4月28日に仙台ハイランドで開催される。