トップタイムをマークしたのは、大方の予想を裏切った小林且雄/谷川達也のクスコスバルインプレッサ。「シーズンオフにここでずいぶん走りこんでるからじゃないの?」と小林。昨年のモデルのままながらヘッドライトまわりも変更され、かなり凛々しく見える。
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この他ポルシェ勢では、井倉淳一/牛窪宏次のJIM・メディコムGT3Rが7位、新規参戦となる柴原眞介/藤原靖久のR&DスポーツGT3Rが8位、日置恒文/渡辺明(開幕戦は羽根幸浩が出場)のARC大黒屋ぽるしぇが9位、OSAMU/中川隆正というベテランが組むレイジュンR&DアドバンGT3Rが10位。ポルシェのマージンは多少削られてしまったようだが、これでGT300クラスはますます混戦になっていきそうだ。
3番手のタイムをマークしたのは、新田守男/高木真一のARTAアペックスMR-S。「リヤセクションに補強を入れたりジオメトリーを変更するなど、ずいぶん改良しましたよ。もちろんチャンピオン狙っています」と伊藤宗治チーフエンジニア。今年MR-Sは4台(途中から5台)になり、一大勢力となる。今回のテストにおける上位3台は、FR、RR、MRと同じ後輪駆動ながらエンジン搭載位置が異なる。決勝ではどのタイプが活躍するのかにも注目したい。
4位は山野哲也/松本晴彦の雨宮マツモトキヨシアスパラRX7。車両は4年目のかなりくたびれたマシンながら好位置につけている。開幕戦か第2戦には新車が投入される予定なので、こちらのタイムアップも楽しみだ。
99モデルながら5位につけて周囲を驚かせたのは井出有治/柳田真孝のユニシアジェックスシルビア。井出は2年ぶりのシルビア、柳田は初めての“ハコ車”ながら「コンスタントラップも刻めたし合格」と長谷見昌弘監督も手応えを感じたようだ。開幕戦には大幅改良された01モデルが投入される予定で、若手のふたりがシリーズを掻き乱してくれるかもしれない。
また佐々木孝太/西澤誠剛のダンテールフェラーリウエディング(=F360モデナ)も参加して11位。こちらはまだ改良の余地ありといったところだ