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北京モーターショー、日本勢は萎縮気味?

低迷する東京モーターショーとは対照的に、中国のモーターショーは回を追う毎に規模を拡大している。今年の北京ショーなど、ついに出展2200社だという。もちろん欧米亜ほぼ全ての自動車メーカーがブースを連ねた。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

日本メーカーの勢いは……?

日産QX56
北京モーターショーでの数少ない日本メーカーの新型車となる、日産QX56。北米のみで販売されていたモデルだが、中国でも富裕層をターゲットに、2010年後半より販売が予定されている

低迷する東京モーターショーとは対照的に、中国のモーターショー(北京と上海で隔年開催)は回を追う毎に規模を拡大している。今年の北京モーターショーなど、ついに出展2200社だという。もちろん欧米亜ほぼ全ての自動車メーカーがブースを連ねた。

ただ景気の低迷を反映してか、我が国の自動車メーカーはイマイチ元気無い感じ。これといった新型車や派手なコンセプトカーも無し。まぁ需要に追いつかないほど好調に売れているため、モーターショーで存在感を出す必要もないということか?

そんな状況の中、数少ない新型車を発表したのが、今年怒濤の新車攻勢をかける日産である。間もなく日本でも発売となる次期型マーチと、日本車最大級のボディサイズを持つ「QX56」をメインマーケットであるアメリカではなく中国で発表したのだった。

鉄電池
中国で安く出回っている「鉄電池」によって簡単に作れてしまう電気自動車。性能面では圧倒的なリーフも、これでかすんでしまった

さらに電気自動車リーフや商用車N200も出展。勝負に出た感じ。とはいえ現在の中国市場、日本の昭和40年代と同じく「カッコ良いクルマ」に興味が集中しているようだ。しかも電気自動車に関しては、全ての自動車メーカーがコンセプトカーを出している。

中国には「鉄電池」という鉛電池とニッケル水素電池の中間くらいの性能を持つ電池が安く出回っており、モーターとインバーターを買ってくれば誰にでも簡単に改造電気自動車が作れてしまう。リーフもそういったローテク電気自動車に飲み込まれた感じ。
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