MITSUBISHI(三菱自動車)/三菱

プリウスユーザーが羨むi-MiEV(2ページ目)

世界初の量産EVである三菱i-MiEV。一般ユーザーへの本格的な販売は2009年4月からとなっている。プリウスユーザーの“夢”を叶えるというが、果たしてどんなクルマなのか?

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

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冬より夏がお好き?

i-MiEV
10・15モードで160kmの走行が可能。充電方法はAC200V、AC100Vの一般用コンセント、及び各所で設置が進む急速充電器の3通りの方法がある

ブレーキング時の回生制動はプロトタイプと同じく行っていない。本来ならプリウスのようにブレーキ制御と回生を上手にコンビネーションさせればいいのだけれど、技術的にもコスト的にも厳しい。特許の問題まで多数絡んでくるそうな。

ということで回生はアクセル戻した時の、いわゆる「エンジンブレーキ」分のみ。将来的にコンビネーションブレーキを採用すれば、走行可能距離は10%以上伸ばせることだろう。ちなみに「Bレンジ」をセレクトすると、エンジンブレーキの回生を最大限引き出す。

したがって常時Bレンジのまま走った方が、走行可能距離は長くなります。昨年北海道までi-MiEVを走らせた時は、ずっとBレンジでありました。EVもハイブリッドも、いかに回生制動の効率(エネルギーのリサイクル率のようなもの)を上げるかがテーマ。

i-MiEV
3つのセレクターレバーを選択することで、力強いトルクを発揮する「D」レンジ、出力を抑えてエコな走行をする「Eco」レンジ、「D」レンジと同じパワーで回生ブレーキを最も強く働かせる「B」レンジを選べる

そうそう。エアコンはガッチリ利く。試乗日は34度という猛暑だったものの、全く問題なし。走行可能距離が10%程度短くなる他、何の問題もない。むしろ暖房が厳しい。東京都内のような交通状況だと、走行可能距離は30%近く減ってしまう。

充電は街中に増え始めた急速充電器なら、残量ゼロの状態から80%まで30分。3分の1くらいの残量だと15分くらい。しかも料金無料。通常の200Vだと残量ゼロから7時間。10kWh充電して(走行70km程度)、約240円です。


撮影:篠原晃一・カーセンサー
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