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100年に一度の新古車祭

景気の悪化で抱える大量の在庫車が、メーカーの悩みの種となっている。当然、在庫整理が必要だ。それに伴い、普段ではあまり出回らない高額車の新古車が出てきた。新古車を買うなら、今こそチャンスだ。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

狙い目は200万円以上の高額車

急激な景気の低下により、自動車メーカーは大量の在庫車を抱えてしまった。単価の大きいクルマの場合、在庫を持つと驚くべき金額になる。1つのディーラーで50台くらいの在庫があるとすれば、1台200万円として1億円。

しかも自動車には車検場にクルマを持って行かなくても登録可能な「完成検査証」という有効期間が9ヶ月間ある。切れると「完検切れ」などと呼ばれ、売りにくくなってしまう。いろんな意味で多少の損は覚悟で在庫整理をしなければならないのだ。

具体的にどうするのか? 決算月や年度末になるとディーラーで自社登録(試乗車という名目)し、中古車として販売するワケ。いわゆる新古車というヤツです。これまでも不人気車や競争激しい軽自動車の新古車は珍しくなかったが、ここにきてハンパな台数じゃない。

おそらく昨年12月末の決算期に大量登録したのだろう。年明けから大量の新古車が中古車市場へ出てきた。なかでも多かったのは、普通ならあまり出回らない200万円以上の高額車。ほぼ全てのメーカー/車種の新古車を探すことさえ出来たほど。

セレナ
2007年から2年連続でミニバンにおける年間販売台数1位を達成した人気のセレナが、手ごろな値段で手に入る(写真は「20G」)

カーセンサーnetで直近の相場をチェックしてみたら、未だあ~るある! 例えば昨年一番売れたミニバンの日産セレナのベーシックグレード「20S」のHDDナビ付きは、本来252万円する。それが走行350kmで179万9000円!

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