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タイヤで燃費は変わるのか?

暫定税率復活でガソリン価格が再び上がり、いかにして燃費をおさえるかに頭を悩ませている読者も多いだろう。もちろん運転の仕方を変えるのが基本だが、「タイヤを変える」というのもひとつの手だ。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

ECOタイヤの元祖は横浜ゴム

最近「ECOタイヤ」という言葉を耳にする。果たして「どんなECO」なんだろうか? まず「ECOタイヤの概念」から説明したい。

基本的に2つのアプローチがある。1つは「転がり抵抗を減らし燃費を向上させる」というもの。燃費向上=二酸化炭素削減なので、地球温暖化防止のために有用。もちろん燃費が良くなるとオサイフにもやさしい。

横浜ゴム DNAアースワン
横浜ゴムはかねてより転がり抵抗の低減に取り組んできた。その最新作が「DNAアースワン」。コンパウンドにオレンジオイルを配合する

こう書くと「転がり抵抗の違いってそんなに大きいの?」と思う人もいるかもしれない。例えばプリウスの場合、15インチの標準タイヤを同じサイズのスタッドレスタイヤに交換しただけで、確実に15%以上燃費は悪化するから驚く。

もう1つが「資源のECO」という方法。具体的に挙げると、材料の見直しやリサイクル性の向上、そして廃棄する際に出る二酸化炭素を少なくする、といった内容。この2つの特長を持っているのがECOタイヤだと考えて頂ければよかろう。

ECOタイヤの元祖と言えるのが横浜ゴムだ。横浜ゴムは以前から「DNA」というブランドで転がり抵抗の低減に取り組んでおり、認知度も高い。

その最新商品となるのが「DNAアースワン」である。一般的にECOタイヤは全体的に転がり抵抗を減らした分、グリップ力に代表される性能面で厳しくなってしまう。

そこを克服しようと各メーカーとも頑張っているのだけれど、DNAアースワンはコンパウンド(表面のゴム)に食器用の洗剤で知られているオレンジオイルを配合。

結果、転がり抵抗を減らしながらゴムはしなやかさを増し、接地面全体が天候や温度といったコンディションを問わず路面にキチンと食い付くようになった。ちなみに、ゴムにオレンジオイルを混ぜるというのは非常に高度な技術なそうな。

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