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2008年の主役はクリーンディーゼル(2ページ目)

日本では「悪者」のイメージが強いディーゼルだが、欧州では以前よりディーゼルが受け入れられ、「次世代ディーゼル」の開発も進んでいる。今回は日本メーカーも採用するプジョー・ディーゼルの印象をお届けする。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

ハイブリッドより経済的

エンジン
プジョー308に搭載する1.6リッターディーゼルエンジン。パワーは必要にして十分。ニオイもほぼ無臭
エンジンをかけ、騒音や排気ガスのニオイをチェックしてみた。アイドリング時の騒音レベルは、ほとんど気にならないレベル。ディーゼル特有の「カリカリ」音を出さないのだ。ちなみに現時点のクリーン度は「ユーロ4」。現在販売されているハイエース(平成17年規制)と同等の厳しい基準をクリアしているため、ニオイも“ほぼ”せず。

走り出すと、必要にして十分なパワーである。最高出力こそ110馬力ながら、トルクは2.5リッターのガソリンエンジンくらい太い。実際、アクセルを深く踏むとスポーツエンジンじゃないかと思うくらい元気よく加速します。最高速は190km/hというから、全く不満無し。

308リア
ガソリンエンジンの308は2008年半ばに日本導入予定。ディーゼルモデルの導入に期待したところ
アイドリングで多少賑やかなエンジン音も走り出すと全く気にならなくなる。それでいて実用燃費は流れの良い道ならプリウスと同じ18~24km/リッター程度。使う燃料も軽油なので、ランニングコストを考えればハイブリッドより安くなるから驚く。

プジョーに「日本ではいつ販売する予定なのか?」と聞いてみたら「2010年までの計画に載っていないが、当然考えている」との答え。出せばきっと高い評価を得られることだろう。

ちなみにガソリンエンジン搭載の308は、来年半ばから日本でも販売されるそうな。日本仕様は1.6リッターターボの4速ATと6速マニュアルになる予定だという。このエンジン、燃費の良さで高い評価を得ている。6速マニュアルを普通に走らせて15~18km/リッターというイメージ。

プジョーの最新作らしく、高いコーナリング性能としなやかな乗り味を高い次元で両立させるなどクルマ作りも上手だ。プジョー207も魅力的だけれど、もう一回り大きな室内スペースが欲しいという人にはちょうど良いかもしれない。

アルプスに近いアルザス地方のワインディングロードを気持ちよく走っていたら、「やっぱりガソリンの1.6リッターターボもいいなぁ」であります。日本ではドイツ車ほどメジャーじゃないフランス車ながら、奥行きがあって楽しい。一度くらいプジョーと暮らしてみるのもいいな、と思う。
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