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ハイブリッドに匹敵!? 夢のエンジン登場(2ページ目)

エコなエンジンが話題の昨今、VWの環境エンジンが注目を集めている。新技術ではなく、旧来技術を組み合わせたところがスゴイ! まさにアイデアの勝利。国産車への波及も期待したい。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

発想の転換で生み出したエンジン

ゴルフ フロントスタイル
ゴルフ リアスタイル
VWゴルフ GT TSI。新エンジンを搭載しながら、価格は305万円
ターボと対照的な特性なのがエンジンパワーで圧縮機を駆動するスーパーチャージャー。長く使っていると効率良くないものの、点けたり消したりする使い方だと蛍光灯よりずっと便利。何より回転域でもアクセル踏んだ瞬間にパワー出せます。

というワケで、VWの新しい技術は、1.4リッターエンジンに、ターボとスーパーチャージャーを組み合わせたものである。VWの技術資料によれば、ターボは全回転域。低回転を得意とする反面、高回転域で効率が悪くなるスーパーチャージャーは最大で3500回転までしか使わないそうな。

国産車への採用も期待したい

早速試乗してみた。2.4リッターエンジンと比べると、若干の「段付きな加速」をする傾向。当たり前ながら、音もターボとスーパーチャージャーの両方から出ている。この二つさえ除けば、とうてい1.4リッターエンジンと思えないパワフルで素直な走りを堪能出来る。

嬉しいのは、従来の2リッターエンジン搭載モデルより3万円程度しか高くなっていないこと(フル装備で305万円)。2.4リッターエンジンのパワーを持ちながら、燃費は1.6リッターくらい。そして2リッターと同等の価格なのだ。

この技術を応用すれば、2.4リッターエンジンを積むエスティマやオデッセイのようなミニバンが、1.4リッターエンジンになるというのだから驚く。VWは「TSI」と呼ばれる新しい環境エンジンを、様々なモデルに搭載していくという。
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