発想の転換で生み出したエンジン
VWゴルフ GT TSI。新エンジンを搭載しながら、価格は305万円 |
というワケで、VWの新しい技術は、1.4リッターエンジンに、ターボとスーパーチャージャーを組み合わせたものである。VWの技術資料によれば、ターボは全回転域。低回転を得意とする反面、高回転域で効率が悪くなるスーパーチャージャーは最大で3500回転までしか使わないそうな。
国産車への採用も期待したい
早速試乗してみた。2.4リッターエンジンと比べると、若干の「段付きな加速」をする傾向。当たり前ながら、音もターボとスーパーチャージャーの両方から出ている。この二つさえ除けば、とうてい1.4リッターエンジンと思えないパワフルで素直な走りを堪能出来る。嬉しいのは、従来の2リッターエンジン搭載モデルより3万円程度しか高くなっていないこと(フル装備で305万円)。2.4リッターエンジンのパワーを持ちながら、燃費は1.6リッターくらい。そして2リッターと同等の価格なのだ。
この技術を応用すれば、2.4リッターエンジンを積むエスティマやオデッセイのようなミニバンが、1.4リッターエンジンになるというのだから驚く。VWは「TSI」と呼ばれる新しい環境エンジンを、様々なモデルに搭載していくという。