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レクサスLSの先進装備は本当に凄い!

レクサスLS460が正式発表となり、マスコミ向けの試乗会も行われた。今回は日本仕様のセールスポイントである「ホントかよ!」を連発したくなる世界最先端の電子デバイスを試せたので紹介してみたい。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

先進安全装備を付ければ大部分の事故を避けられる!

レクサスLS460が正式発表となり、マスコミ向けの試乗会も行われた。クルマ全体の紹介&試乗レポートについちゃ前回を参考にして頂ければいいと思う。基本的に変わっておらず。今回は日本仕様のセールスポイントである「ホントかよ!」を連発したくなる世界最先端の電子デバイスを試せたので紹介してみたい。

●全車速追従機能付きクルーズコントロール 個人的に最も興味あったのがこの装置。何しろ発進から停止までフルオートという触れ込み。走行中、クルーズコントロールのスイッチを入れ、例えば100kmにセットしたとしよう。先行車なければ、淡々と100kmをキープ(この速度域ならリッター当たり12~13km走ります)。交通量の増加などにより車速落ちた先行車の後ろに付くと、車間をキープ。ま、ここまでなら普通の追従機能付きクルコンと変わらない。

LS460の凄さは、停止まで自動で行ってくれる点。さらに流れが悪化し、先行車も停止したとしよう。すると自車も絶妙なブレーキングで停止。ブレーキ踏まなくても、自動的に止まったままの状態をキープ。先行車が動き出したなら、クルコンのレバーを上にクリック。すると自動的にスタート! 前のクルマと同じペースで追従していく。こら便利! 渋滞も全く苦にならないだろう。

●パーキングアシスト プリウスなどにも付いているパーキングアシスト(自動バック装置)ながら、残念なことに実用性という点でイマイチだった。駐車させる位置をセットするのが面倒なのだ。今回周囲のクルマの場所を感知する超音波センサーなど追加し、カンペキなモノとしたという。試してみたら「う~ん!」とウナるほど超楽チン! 操作も簡単である。例えば縦列駐車の場合、止まっている他のクルマと並行に側方を通過して停止。バックギアをセレクト。液晶画面に表示される『縦列駐車』をタッチすれば準備完了! そのままブレーキ解除するや、あらま! クルマが勝手にハンドル操作してくれ、見事に駐車出来ちゃいました。完全に実用化したと思う。

●プリクラッシュセーフティ これまでは衝突しそうになるとブレーキを自動的に掛けてくれたり、衝撃に備えシートベルトの緩みを巻き取るというシステムだった。今回三つの機能が加わっている。まず歩行者を認識出来るようになったこと。今まで発見出来るのは自動車だけだった。歩行者等についちゃ対応できず。LS460からCCDカメラの画像やレーダーの処理能力を大幅にアップ。試乗会場の一部に体験コーナーが準備されており、見事に道を渡ろうとしている子供を発見した。

二つ目は「後方監視用レーダー」も付いた点。追突されそうになるや、バックレストの位置がせり上がり、むち打ち症を防ぐ。クルマは壊れるものの、LS460サイズのクルマになれば追突されてもケガをしないと思う。三つ目が、ドライバーのよそ見を常時チェックする機能。ハンドル部分にドライバーの視線をチェックするセンサーを装備。前方に危険が迫っているのによそ見していてブレーキ操作しない場合、警告を与える。

●VDIM 危険物の緊急回避操作をするようになったら、プリクラッシュセーフティと連動させ高度な車体制御を行うという。これも試してみた。VDIM無しだとベテランドライバーじゃ無い限り回避出来ないほど間近に迫った障害物を、簡単なハンドル操作でいともたやすく避けられてしまいました。文字通り”きつねにつままれて”しまったように簡単。

以上の装備を全て付ければ、事故にいたる原因の90%以上を除去出来るのではなかろうか。というか普通の速度域で走っていれば、ほとんどの事故を回避可能かと。唯一にして最大の弱点が価格。LS460は770万円から。しかし前述の装備をフルに付けると1100万円を超えてしまいます。トヨタの技術者に聞くと「たくさん売れれば安く作れるようになります。将来的にはABSやエアバッグのようにコンパクトカーまで普及させたいです」。お金持ちならぜひどうぞ!


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