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従業員数も2万6400人から2006年3月に1万8800人(30%!)まで減らす。驚くべきは開発部門とテストコースを併設する三菱自動車の本拠地というべき岡崎の工場を閉鎖するという点。この工場、世界で珍しいフレキシブルライン(同じ生産ラインで何車種も作れる)を持つなど特徴的だったのだけれど、オーストラリアの車体組立工場や、三菱自動車が雇用をささえている水島工場など地元の関係で閉鎖出来ない生産拠点もあることを考えれば仕方ないかもしれない。また、昨年5月に新装なった品川の本社を広報部など東京じゃなければ機能しない部門を残し、京都に移すと発表された。これで本社も30%の人員を削減する狙い。
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この点、気になったので三菱自動車筋に聞いてみると「デザインは今までと全く違ってくるし、来年3月までに4モデルを。次の1年で5モデル出すなど集中的に取り組みます」。当然ながら今までのブーレー顔は取りやめ。商品企画も根本的に見直すそうな。期待できそうな雰囲気だった。「止めたら明るいニュースが一つも無くなってしまう」と危惧していたWRCへの参戦は、プレスリリースに無いものの、嬉しいことに継続という決定。しかも予算的な減額をしないということだから、最終戦までランサーの姿が見られるワケ。パリダカの参戦も継続されるようだ。さらに詳細な情報が入手でき次第、追加レポートをお届けしたいと思う。