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ここ数年、セダンの販売台数は超低空飛行が続いている。なぜか?ユーザー側から見ると、余り魅力無いからだと思う。考えて欲しい。今回紹介する『プレミオ』の価格表を見ると、2リッターエンジンを搭載するグレードで202万円。金額自体は、先代のプレミオやライバル車と同等だ。
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こちらがカリーナの後継モデルとなるアリオン |
それでもトヨタはあえてセダンを出し続ける。昨年だけで『ブレビス』『ヴェロッサ』『ウィンダム』『カムリ』の4車種をリリースしたけれど、いずれも売れていない。新車を次々にデビューさせるトヨタの販売シェアが伸びないのは、セダンで失敗しているからだと思う。そんな逆風の中、またしてもトヨタがセダンを出してきた。コロナ・プレミオの後継車『プレミオ』と、カリーナの後継車『アリオン』。コロナやカリーナという車名を捨てたのは、ブランドイメージがマイナス評価になると考えたんだろう。確かにコロナやカリーナと言えば、もはや人生のベテラン御用達のクルマというイメージ。このままじゃ問題大きいと判断したそうな。
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乗るとどうか?残念ながら「こりゃまいりました!」的なレベルの高い仕上がり具合のアウディA4やBMW318iのような「決定的な質感」は持っていない。むしろ従来型よりボディが剛性上がり、軽快感あって良いクルマだと思うけれど、同じ価格帯のミニバンをケ散らすような魅力に欠けるのだ。
また、広いリアシートや、折り畳み式リアシートの背もたれなど頑張っているものの、これまたミニバンやステーションワゴンと比べちゃうと辛い。カッコいいし(デザインは素晴らしいと思う)良く出来ているが、売れ行き伸び悩むというパターンか? 名前を変えても、この2車買うユーザー層って年齢的に高いんじゃなかろうか。