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チャイルドシート付き車の横に駐車すると危険 チャイルドシートパンチ

チャイルドシートに幼児を乗せたり降ろしたりする際、不注意に開いたドアで隣のクルマにダメージを与えるケースが急増している。唯一の自衛策は、チャイルドシート付き車の横を避けること。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

チャイルドシートの利用率がジワジワ上がってきたのは非常に喜ばしいことだと思う。しかし最近になってチャイルドシートを使っているドライバーのマナーについて文句を言う人も増えている。実は筆者も一度やられた経験を持つ。吉祥寺という東京都下の繁華街の駐車場にクルマを止め、下の階にある電気屋さんに行った、と思って下さい。買い物をし、一旦荷物を積みに行くと、隣のワクにチャイルドシート付きのベンツSLが止まっていた。イヤな予感したのだけれど、あいにく駐車場は満杯。移動させることも出来ず、加えてベンツだったこともあってブツけられることもあるまい、と判断。そのまま再び買い物に行った。

 戻ってみたらベンツは無く、筆者のクルマのサイドモールにベッコリと凹みが出来てるでないの。見事当て逃げされたワケ。怒り心頭だったものの、我が国の警察はこの程度の被害など相手にしてくれない。以後「どんな状況であっても2度とチャイルドシート付きのクルマの横に置かない」と決めている。そんな折り、隣のクルマを凹ませた現場を目撃してしまった。これまた近所のショピングセンターの駐車場なのだが、10年選手のクルマのチャイルドシートに幼児を座らせようとしたお母さんが「ボコン!」と大きな音が出るくらい思い切りドアを開いてしまい、隣に止まっていたVWゴルフ(おそらく新車に近いと思う)の側面に見事な凹みを作った。

 どうするかと見ていたら、そのまま乗り込んでエンジン掛けてる。こうなれば黙っていられまい。とりあえず前に立ち、止まって貰い注意した。するど「そうですか? 気が付きませんでした」。とんでもないことだ。だって5m離れた場所でも音は聞こえたほど。完全に認めないので、元の場所に戻っていただき、ドアと凹みの位置を確認。しかも塗料まで付いていたから、堪忍したのだろう。ここまでくれば成り行き上、ゴルフのオーナーが戻るまで待つしかない。幸い5分くらいでゴルフのオーナーは戻ってきたので説明。ブツけた方も認めているので、後は任せて帰ったのだけれど、そのままなら100%当て逃げしていたと思う。

 古いクルマに乗っているドライバーは全般的に「他のクルマにドアをぶつけても気にしない」傾向あるのだけれど、普通なら少し気を使う。でもチャイルドシート付きとなると幼児の乗降に気を取られるのか、あまり隣のクルマなど意識しないようだ。どうすればいいか? 対応方法は二つ。チャイルドシート付きのクルマの隣を避けるか、ボディサイドに衝撃吸収用のモールなど付けるか、である。それ以前に、チャイルドシートを付けている方は、ドアの開閉に注意して欲しいと思う。開閉で隣のクルマにブツけてしまうと考えるなら、これまた衝撃を吸収するモールをドアのエッジ部分に貼って欲しい。これで大幅に加害性は減ります。
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