赤ちゃんがいると寒い季節は家の中で過ごしがち。血行もよくなり、リラックス効果もある温泉は、ママのストレス解消にも最適です。 |
――INDEX――
【P1】温泉旅館の今どきの「赤ちゃんプラン」事情
【P2】おすすめ宿の赤ちゃんプラン(前編)
※おすすめプランいっぱいの後編はこちら
温泉旅館の「赤ちゃんプラン」が増えているわけとは?
以前は「赤ちゃんプラン」というと主にペンションやホテルで多く扱われており、温泉旅館でこういったプランが増えてきたのは近年のこと。ホスピタリティ溢れる「旅館」ではプランはなくとも女将さんやスタッフの器量でイレギュラーな事態がおきても対応してもらえることが多く、赤ちゃん連れでもそう不便を感じることがなかったはず。
ではなぜ今こういった赤ちゃん連れ向けのプランが「旅館」でも増えているのでしょう……。
インターネットの普及でパソコンや携帯からの宿予約が可能となり、個人手配の旅の選択肢が広がったことも要因のひとつと考えられます。多くの宿から好みのものを選び出し、それから赤ちゃん連れでも大丈夫かを調べたり問い合わせるよりも、不安の大きい赤ちゃん連れにとっては「赤ちゃん連れ歓迎」プランがある宿の方が入口として入りやすい、ということです。また、何が必要で、何は用意してもらえる、ということが事前に明確にされていれば、準備段階でもママの負担や荷物を軽減でき、滞在中も(赤ちゃんを連れていることで迷惑をかけているのでは?)という気兼ねをせずに過ごせる利点もあります。
「ほとんどがファミリー客」というように施設全体が子連れ向けのものに特化しやすいペンションなどと比べ、旅館は比較的客の層を限定しないため、「赤ちゃんプラン」に関しても1日の部屋数が限られていることが多いです。子供を喜ばせたい幼児期の子連れ旅行と違い、「ママやパパの満足度」が重視される赤ちゃん連れの旅行では、“子連ればかり”という環境よりも、むしろこういったプランこそが望まれていたという面もあるのでしょう。
注目したい、今どきの「赤ちゃんプラン」のサービスとは?
ママのためにかわいい浴衣を用意する宿も。 |
赤ちゃんのための「備品」や「貸出し品」を準備してくれていることは、今では「赤ちゃんプラン」の基本となっています。これらが揃っているだけでも、ママの旅行中のストレスはかなり軽減できますが、さらに注目したいのはプラスαのサービス部分。例えば、体調が突然変化しやすい赤ちゃんのために、直前のキャンセルでもキャンセル料がかからないプランや、赤ちゃん用の布団を用意してもらえたり、夕食会場に赤ちゃんのためのマットを準備してもらえるなど、至れり尽くせりのサービスが増えてきています。プラン自体が「露天風呂付の客室」を使用したり、客室にDVDやマッサージチェアを完備している宿があるのも、客室で過ごす時間が長い赤ちゃん連れにはうれしいサービスといえるでしょう。アーリーチェックイン&レイトチェックアウトならば、よりのんびりと過ごせます。
また、赤ちゃんにだけでなく、産後のママについても「安心」であるためには、旅行開始の時期はあまりに早いのも考え物。心配な方は担当医と相談して決めてください。また、元々はいろいろな温泉を楽しんでいたというママも、産後しばらくはホルモンバランスなどの関係で敏感肌になったりします。やはり泉質は肌に優しいものからお試し下さい。
最近の傾向としては、ママはエステが受けられたり、かわいい浴衣が選べるサービスがあったり、アメニティに高品質のものをとりいれるなど、“ママ”というより“女性”としての好奇心を刺激する(レディスプランやカップルプランに見られるような)サービスが、赤ちゃんプランにも取り入れられるようになってきました。赤ちゃん連れにとって「安心」&「快適」はもちろん、こういった“赤ちゃん連れ歓迎の宿”が増えて選択肢が広がると、「料理」、「温泉」、「館内施設」などが大人にとって魅力的であることも宿選びの重要なポイントとなってきているのでしょう。