マフラーをコーディネートの主役に
寒いニューヨークではマフラーがキーアイテム。なぜって、冬はコートを着込んでしまうせいで、せっかくのおしゃれな洋服がコートで全部隠れてしまいがちだからです。ありがたい、でも表情に乏しいコートにワンポイント加えられるのがマフラーなんです。マフラーのデザインや結び方一つで、コートの表情が変わります。コートは何枚も買えないけど、マフラーだったら取っ替え引っ替えが可能。しかも、無骨な感じになりがちなコートルックにフェミニンな雰囲気をプラスする効果も。さぁ、ニューヨーカーの賢いマフラーテクニックをおしゃれスナップを見ながら、研究してみましょう。
【CONTENTS】
スーパーロングをわざとダラリ
ロングマフラーをグルグル巻くのではなく、半分に折って、首からダラリと垂らしている人を多く見かけました。わざと長く垂らしたマフラーはコートの上に尾を引いて、主役のコートを食ってしまうほどの存在感を感じさせます。写真1 ダークなアウターに映える、インパクトある白。 |
歩くたびに揺れ、風にあおられて形を変えるマフラーはアクセサリー以上に目立つアイテムです。
手編みっぽいニット帽とマフラーの温かみのあるダブル・ニット使いが利いています。
写真2 無造作まとめ髪もキュート。 |
写真1と同じく、カジュアルな着こなしですが、あまりラフに見えないのは、このマフラーのおかげかも。
全体に寒色でまとめていますが、マフラーの表面に起伏があるので、寒々しくは見えません。
写真3 後ろに流して動きを演出。 |
動きが強調される上、マフラーが上半身を覆う割合がアップするので、マフラーの色や柄を生かせるようになります。ちょっとスポーティーな雰囲気になるので、写真3の女性のように、フード付きのジャンパーに合う見せ方です。
写真4 フロントだらりでダイナミック&セクシー。 |
襟にファーをあしらったシックなコートに、とてもバルキーなざっくりした編みのロングマフラーを合わせてきました。
黒地に白のコントラストはインパクト大。指先が出る白い手袋とのマッチングも冴えています。
ベージュ系のウエスタンブーツがワイルドさを感じさせるアクセントになっています。
コートを着込んでいるとは思えないほど、色、素材の種類が豊富で「お見事モテ女」といった仕上がりです。
写真5 派手色マフラーも合わせ方次第。 |
深いワインレッド系のマフラーを首に巻いたこの人は、全身黒一色のコーディネート。
ボブカットの黒髪を生かしたマッチングは技あり。
メイクでは目の周りにワインレッドに近い色を置いて、口紅ともども、同系色が響き合うように工夫しています。
マフラーはただ無造作に結んだだけ。そのシンプルさがかえってワインレッドを生かしています。
次のページはスカーフ感覚で遊ぶテクの紹介です。
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