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入試、学校生活、インターン、就職まで FIT卒業生にインタビュー。(2ページ目)

この春、FIT(ファッション工科大)の1年コースを卒業されたばかりのふたりに直撃! TOEFLを含めた入試の現実や学生生活、就職活動などに迫ります。

執筆者:市川 暁子

★合格までのコツ
S:私の場合は何度か受験にトライしています。最初はデザインでなく2001年1月入学の広告専攻で保留合格になりました。生徒数の関係などですぐには入学できなかったのです。保留になっているうちに、やはりデザインを学びたいという気持ちが強くなり、改めてデザイン専攻に応募。課題以外の書類に関しては入試課のオフィスで移管してくれました。年2回の入学それぞれに応募の締め切りは設けられていますが、その期日ぎりぎりでなくなるべく早めに出したほうが有利なようです。というのも、先着順に書類の審査はされていくので。最終的な合格通知は2001年の6月頃に到着。とにかく、FITの入学に関し、スムーズに合格した人はひとりもいないといっていいほどです。合格していながらも保留になる人は多いです。私も、書類提出後、何回か入試課に足を運び、直接に入試課の人に状況を確認したりしました。
T:合格していたにも関わらず、書類が届かなかったというだけで入学できなかったのはやはり日本とアメリカの距離のせいかもしれません。ただ、心がけたのは頻繁にEメールで入試課に問い合わせをしたこと。最初は「入試課御中」でメールしていましたが、途中から担当者の名前がわかったのでその人宛てにメールしました。個人名で連絡すると、やはりレスポンスも早かったように思います。距離が離れているからこそマメに連絡を取り合うことは大切なことです。

昼下がり。 校舎の前では様々な国籍、学科の学生が集う。


★英語で授業を受けるということ
S:最初はファッションの専門用語の英単語がわからなかったのでドキドキしながら授業を受けていました。でもデザイン専攻の場合はドレーピングやフラットパターンなど実践の授業が多く、先生も実際に見本をやってみせてくれるので英語がハンデになるということはあまりなかったです。同じ留学生同士、ということで韓国人の学生たちとはよく協力し合いました。全体的にアメリカ人よりアジア系の学生の方が成績は良かったみたいです。コツコツ型の人が多いので。この専攻は何といっても課題が多いので、この一年間はほとんどの時間をFITに注いだといっていいほど。遅い時は夜中の2時まで課題にとりくみました。
T:大変だったのはやはりレポートやそれにともなう資料収集。学校の図書館やインターネットなどをよく利用しました。英語によるリポートの作成は希望すれば、大学のチューターに添削してもらえますが、私はいつもギリギリまで作成していたので、ほとんど利用せずに提出していました。リポートに関しては英語の文章の良し悪しというよりはむしろ、内容に重点がおかれていたように思います。マーチャンダイジング専攻の場合もアジア系の学生の方が成績は良かったです。

カフェでくつろぐ学生たち。 コンピューターも設置されている。


★インターンについて
S:インターンシップは必修ではありません。デザイン専攻は課題が多く忙しいのでインターンをする人は非常に少ない。ただ、私は卒業までに現場での経験が欲しかったのでインターンをしました。私はインターンの時間をつくるために、冬休みや夏休みを利用して単位をとりました。インターンができるのはアメリカに来てから9ヶ月後というのが決まっていて、学校にインターン先を斡旋してもらえます。有名なデザイナーや大きな会社のインターンもありますが、私は小さな会社でじっくり経験を積みたいと思い、Isadora Storyというニットデザイナーのところにしました。このブランドはNYではバーニーズなど、日本では三越やセレクトショップのアクアガールなどにも商品を卸しており、基本的にはデザイナーのターニャと私のふたりというアットホームな環境。ターニャはとてもフレンドリーで面倒見がよく、私はトレンドリサーチから実際のデザイン、日本のお客さまとの商談、プレスへのPRなどブランドビジネスにおける全般をインターン先で経験することができました。
T:私はノーティカでインターンをしました。約3ヶ月間、ショップ開発、マーケティング、マーチャンダイジングなど様々な部署での仕事を体験し、非常に充実したインターンとなりました。デザイナーをはじめ、社員もアジア系などインターナショナルな人が多く、職場の雰囲気や環境も和やかでした。
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