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入試、学校生活、インターン、就職まで FIT卒業生にインタビュー。

この春、FIT(ファッション工科大)の1年コースを卒業されたばかりのふたりに直撃! TOEFLを含めた入試の現実や学生生活、就職活動などに迫ります。

執筆者:市川 暁子



NYでファッションを学びたいならやはりFIT(Fashion Institute of Technologyファッション工科大)かパーソンズが人気。読者の方からもFITに関する質問を多くいただきます。今回は、2001年8月にFITに入学され、一年コースを卒業したばかりの鈴木さん、棚橋さんのおふたりに入学まで、学校生活、そして卒業後の進路などについてお聞きしました。

かのカルバンクラインも 通ったこの校舎。 世界中からファッション業界をめざす 学生が集う。



<Profile>
●鈴木栄美子さん(ファッションデザイン専攻/以下S):日本で4年制大学の被服科を卒業後、アパレル会社のマーケティング部門に4年半勤務。
●棚橋遵一郎さん(マーチャンダイジング専攻/以下T):日本で4年制大学の経済学部を卒業後、シューズメーカーの販売として約4年勤務。



<入学まで>
★NYに来たのはいつ?
S:1999年9月末。そもそもはバークリーカレッジの9ヶ月のファッションコースを受講しようと思っていました。最初3ヶ月はESLコースで語学を勉強、その後ファッションコースに移る予定が、コース自体が閉鎖になってしまったのです。なので2000年1月にバルークカレッジのESLコースに転校し、FITへの入学に備えました。
T:2000年11月。本当は2001年の1月にFITに入学したく、その一年ほど前から日本で独学でTOEFLの勉強などをしていました。1月入学に合格はしたのですが、手続きのための書類が大学から届かなく、期限切れになってしまったのです。大学からの資料は船便で送られてくるのでこういうことはよくある、という話も聞きました。結局、2000年11月にNYへ来て、翌年8月の入学に備えました。その間は語学学校や入学後に必要となる授業をパートタイム(正式の入学でなく授業をコマ単位で受けること。パートタイムであればTOEFLの点数は要らない。取得単位は正式入学後も有効)で受講したりしていました。入学前に15単位を取得しました。


入口近くにあるギャラリー。 ディスプレイデザイン専攻の学生の作品が 展示されていた。



★受験のために提出したもの
S:TOEFLの点数を含めた応募書類一式の他、デザイン専攻を志望する場合は課題があります。私が受験したときは大まかに3つの課題があって、まずは1、自由なデザイン画を6~7点(生地見本としてのスワッチなども添付)、2、「オフィス・ウーマン」「ファースト・レディ」「アーチスト」の3つのテーマからひとつを選択、そのオンタイムウェア、ホームウェア、イブニングウェアそれぞれのデザイン画、3、「ベジタブル」か「フルーツ」のうちどちらかを選び、それをイメージしたデザイン画、というものです。そしてオプションとして実際自分で製作した作品の写真を提出するというのもあります。これは提出した方が有利。私は、NYにミシンを持っていなかったので、一枚だけ持ってきていた日本で縫ったスカートにビーズを沢山刺繍し、それを写真に撮って提出しました。
T:マーチャンダイジング専攻の場合は学校から求められる書類の他、作品の提出というのはありません。その分、TOEFLのスコアは重要になってきます。FITでは最低550点が必要といわれますが、570点でも保留合格(ウェイティングリストには載せてもらえるが、次の学期まで入学を待たなければならない)になってしまった人もいます。

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