幅広いジャンルで活躍中の画家・金子國義と京呉館(ODASHO)のコラボレート浴衣。全て京都で、職人の手によって丁寧に(手捺染)染めあげられます。Kuniyoshi KANEKO 金子國義のゆかた |
「美術倶楽部 金子國義 紅蝙蝠(べにこうもり)」は、代々、祇園の人々の奥座敷として用いられてきた石塀小路の離れ風の一軒家。カフェやダイニング、お座敷を備えた、独特の空間です。この紅蝙蝠をプロデュースしたのは、明治末期から続く呉服メーカー「ODASHO」。紅蝙蝠では、幅広いジャンルで活躍中の画家・金子國義とコラボレートした着物や帯、浴衣などを取り揃えています。紅蝙蝠は販売のみですが、姉妹店「「着物レンタルLoje」では、浴衣レンタルプラン(着付け込み7,700円~)を行っています。
今回は、画家金子國義デザインの浴衣と帯のコーディネートをご紹介します。
古典をふまえ、新しく生まれ変わった江戸の粋シリーズ
浴衣:麻の葉(灰) Kuniyoshi KANEKO 金子國義のゆかた |
正六角形の幾何的図形を直線で構成した伝統的な文様、麻の葉。麻の葉に形が似ているところから、こう呼ばれて親しまれてきた柄です。麻は生長の速い植物なので、赤ちゃんの産着などにも健やかな成長を願ってよく使われますが、大胆に柄を配しているのが特徴です。
浴衣:麻の葉のカラーバリエーションは、黒、灰、紅の3色。素材は、綿と綿絽の2種類あります。
黒地の帯を合わせると全身の印象が、キリリと引き締まりますね。
キュートなモチーフも個性的に
半幅帯:雪輪尽くし(朱) Kuniyoshi KANEKO 金子國義のゆかた |
うさぎをモチーフにした浴衣に合わせた半幅帯は、雪の結晶をモチーフにした、雪輪尽くしというデザイン。ピンクの浴衣に朱色の帯の組み合わせが甘くなり過ぎないのは、大胆な柄の配置と、灰と白というモノトーンの効果です。
アリスやトランプなど西洋のモチーフを浴衣で愉しむ
浴衣:アリスとトランプ(左)/トランプ時計(右) Kuniyoshi KANEKO 金子國義のゆかた |
アリスやトランプのカラフルなシリーズは、金子國義のゆかたの特徴の1つ。和の伝統色にとらわれない、大胆な色づかいが特徴です。現代の浴衣は、イベント着としての側面がありますので、シーンやオケージョンによっては、このような独創的なデザインを選ぶと、場を華やげる効果が期待されるでしょう。
【取材協力】
・美術倶楽部 金子國義 紅蝙蝠(べにこうもり)
・京都きものカレンダー 今日美人になりましょう ARTな着物レンタルで京都散策(浴衣レンタルプラン)
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