UNITED ARROWS KIMONO、2007春夏シーズンのテーマは「夏着物」洋服感覚のカラーコーディネートが特徴です。 |
モダンとの融合をテーマに、日本の伝統服である着物をインターナショナルな観点から捉えなおした、ユナイテッドアローズのオリジナル和装レーベル、「UNITED
ARROWS KIMONO」。2007年春夏シーズンのテーマは「夏着物」。博多帯と久留米絣の着物がセットになって、発売されています。
これまで、花火大会のようなイベントのための浴衣は着てきましたが、これからは、洋服を選ぶのと同じような感覚で着物ファッションを楽しみたい!とお考えの方も多いのではないでしょうか。
今回は、「UNITED ARROWS KIMONO」に商品協力を行っている、新しい着物ブランド「awai」の夏着物をご紹介します。
CONTENTS
Page1:普段着としての着物、ファッションとしての着物
Page2:オータムタイプのためのコーディネート
Page3:ウィンタータイプのためのコーディネート
普段着としての着物、ファッションとしての着物
着物ブランド「awai」は、イベントのための着物ではなく、もっと自然に装うための着物を提案しています。 |
創業110年以上の歴史を持つ博多織の織元「岡野」が、2年前に新しく立ち上げた着物ブランド「awai」。成人式の振袖、花火大会のための浴衣…。わたしたちにとって着物は、特別な日のための”イベント着”となってしまった感がありますが、例えば、休日にカフェでくつろいだり、ちょっとしたお食事に着ていくような着物のコーディネートが、「awai」の提案です。
帯と言えば博多
帯と言えば「博多」。博多帯は縦糸が多く締めやすいのが特徴です。 |
博多織は、鎌倉時代に大陸から伝わった伝統工芸です。江戸時代に普段に使う帯として発達し、江戸幕府への献上品として「博多献上」と呼ばれるようになりました。博多帯は縦糸が多く締めやすいのが特徴で、「帯と言えば博多」とまで言われるようになりました。
締める時の「キュッキュッ」という絹鳴りは博多帯ならではのもの。「awai」の帯は、変わり結びなどができるように、一般的な半幅帯(4寸帯)、浴衣帯よりも長く(約4m15cm)織ってあるのが特徴です。浴衣の帯といえば、化繊のものが大半ですが、正絹の帯に変えるだけで、お手持ちの浴衣もイメージを変えることができます。
染織の技法、久留米絣
コットン100%の久留米絣。日常着にふさわしい風合いが持ち味です。メンテナンスがラクで、シーズン長く着れるのも魅力です。 |
久留米絣は、福岡県の伝統工芸のひとつ。絣は、括りという技法で染色した絣糸を使います。糸で括った部分は染まらないため、藍色などに染まった部分と染まらずに白く残った部分が交互に現れる美しい糸を織り上げていくので、一般的な先染めや後染めでは表現することができない、奥行きのある色彩を表現できる染織の技法です。
絣は洗えば洗うほど美しくなるともいわれており、風合いの変化を楽しむ日常着にふさわしい染織物といえるでしょう。
次のページでは、パーソナルカラーの考え方を取り入れた、「awai」ならではのコーディネートをご紹介します!