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最低これだけは持ちたい「色見本」と「用語辞典」 あの色名がすぐわかる待望の一冊(2ページ目)

【6/2:情報追加】人気商品の魅力的な色のネーミング。あらゆる分野で注目されている色の名前。この一冊は必ず持っていたい、社会で最もよく使われる慣用色名、その色見本帖の決定版!

執筆者:細谷 美千代

人気商品の魅力的な色のネーミング。ファッションを始め、あらゆる分野で注目されている色の名前。この一冊は必ず持っていたい、社会で最もよく広く使われる慣用色名、その色見本帖の決定版!

そして、これまで何故なかったのか、待望の色彩用語ハンドブックが出ました!デザイナー、検定受験者にとっては待ちに待った一冊。やはりこれも手元に置いておきたいですね。

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「新版 色の手帖」

永田泰弘監修 /小学館

この一冊であの色名がすぐわかる!大きな色見本と豊富なデータは他に類をみません。

和色名300色、外来語色名200色、計500色名を収録した色見本帖の決定版!装丁も新たに、ボリュームアップ。

何といっても圧巻なのは、色の見分けが容易なように設定された4cm四方もの大きな色見本が、500色も散りばめられたカラフルな見栄え。色見本紹介部分は約240ページだから、1ページに2色以上が配置されていることになります。

そして、この本の最大の特徴は、豊富なデータ。新版は、マンセル値データだけでなく、印刷用のCMYKデータが加わりました。

巻頭にまず『赤系の色』『橙・茶色系の色』…「系統別もくじ」が置かれ、調べたい色のあたりをつけます。

本編が約240ページで、前編が「和色名」見本、後編が「外来語色名」見本。

巻末に、「基本色名」と、「植物」「動物」「鉱物」「飲食」「人名」「地名」「自然」に由来する色名、「その他の色名」の9つの「由来による色名分類」が。そして「50音順索引」。他にも色名に関する解説があります。

商品の色のネーミングでいいのがなくて迷っている、この色はなんという名前で呼べばよいのかわからない、イメージに合った色名をつけたい、という話をよく耳にしますが、万能のこの色見本帖があれば、そんな悩みは一気に吹き飛んでしまうことでしょう!

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「色の手帖」

尚学図書・言語研究所編集 /小学館

こちらは、1986年初版発行の旧版。ハードカバー。358色名を扱っています。新版がでたので書店では販売されていません。

私が本格的に色の勉強を始めて最初に買った色見本帖で、ずっと帯付きのまま使っています。帯に書かれた文句がとても良く「初めて色と言葉が結びつき、今、色の世界が見えてくる。」とあります。(画像は帯付きの状態。)

13年目にしてとうとう破れてしまった透明ブックカバーをはずすと、中からは新品の真白な本の手触りが出現し、ちょっぴり感動。新版が出た今でも、どうしてもこちらを手にとってしまいます。というか、あふれつつある書棚の中で一番使用頻度の高い本。もうこうなると「こちらの方が好き」では物足りず「すっかり惚れ込んでいる」。自分の原点ともいうべき愛してやまない本が一冊あっても許されるのではないかと思っています。

そういった贔屓目が多分にあることを承知の上で解説すると、旧版は、上段が「色見本」と「マンセル値」、下段が「色名の解説」と「文献例」と、色見本とテキストを上下段に分けて整理しています。しかも余白たっぷりの贅沢な仕様。ところが、新版は、ボリュームの関係からかぎゅうぎゅうに詰め込まれ、頻繁な改行改頁で非常に読みづらいのが難点。

また、旧版では、「和色名」と「外来語色名」が、区別なく色相順(マンセル値順)に並べられているのに対し、新版は前編と後編に完全に分離しています。そのため、新版では、和色名と外来語色名の似た色を比較したいときは、あっちのページとこっちのページを何度もめくって比べなければならず、色の微妙な違いがまだはっきりわからないビギナーにとっては面倒な使い方を強いられます。

これから色の勉強を始める方には、情報量と鮮度の点で「新版 色の手帖」をおすすめしますが、色見本帖としての使いやすさでいうと、旧版も捨てがたいものがあります。新版が出たことによって旧版を手放す方が今後増えるはず。新版の補完にユーズドブックを利用するのも悪くないかもしれません。

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