黄緑のイメージと基本的特徴
各分野でどのように使われているのか?
各分野でどのように使われているのか?
黄緑の特徴や注意点を分野別にまとめてみました。
コンピュータ・ホームページ
ビビッドな黄緑以外は穏やかで静かな色です。薄い黄緑にするとナチュラルで文字も読みやすく、暗めのオリーブ色にすると落ち着きが出ます。鮮やかな黄緑は、他の鮮やかな色と組み合わせると、にぎやかさを演出することができます。iMacのライムグリーン、iBookのキーライムは、これまでになかった色でその個性的なところがユーザーの注目を集めました。
ファッション・メイク
単色よりも、他の色と組み合わせたり、引き立て色として使われたりすることが多かったのですが、近年、黄緑の商品が増え準定番色になりつつあります。オリーブグリーンやモスグリーンなどの暗い黄緑は迷彩模様の定番色です。メイクでは、アイシャドーなどに使うと上品で爽やかなイメージに。このとき口紅等はオレンジ系の方が似合います。
食品・料理
緑茶や葉もの、植物の鮮度の高さや未熟さを表し、植物のようなひんやり感を抱かせます。背景に使うと、他の食物の色を引き立てフレッシュな印象を与えます。ペパーミントのスーッとした爽快な味、わさびのつんとする刺激的な香りを連想させ、これらを使った食品や清涼感を強調したい商品に向いています。
インテリア・景観
暗い黄緑は壁に多く、和室や公共の場にふさわしい色です。薄いイエローやオレンジ、ブラウン系と組み合わせ自然素材でまとめると、ナチュラルであらゆる世代がくつろげる空間となります。特にキッチンやダイニングの食と結びつきやすいのですが、近年、癒しを求めてか、寝室など他の部屋でも黄緑のファブリックや小物が増えています。「せんだいメディアテーク」では、曲線的なフォルムのテーブルや椅子や棚に明るい黄緑が使われており、表のケヤキ並木と相まって、有機的かつポップなデザインを利用者に強く印象づけているようです。
商品・店舗・広告
若さや新鮮さ、植物をイメージさせることから、リフレッシュ感、癒し、リラックス効果を表します。若年層向けの個性的な商品、環境に関わる商品にも向いています。黄緑そのものはさほど目立つ色ではありませんが、たとえば赤やオレンジの商品ばかりの中でビビッドな黄緑を挿入すると非常に目立ちます。
仕事・勉強
若葉のような新鮮な印象を与え、暗くて重い部屋やムードを一掃して、明るく爽快で軽い感じにします。マンネリ化による行き詰まりや疲れからちょっと気分転換したいときに、黄緑の観葉植物、あるいは植物の葉の色に似た透明感のある薄い黄緑があると癒されます。競争意識をかきたてるには不向きで、むしろ競争レールから少し外れたいときの色といえます。
スポーツ
鮮やかな黄緑は、蛍光色に似た派手さがありますが、単色では遠くから目立たちません。鮮やかな紫やオレンジなどと合わせると生き生きとした躍動感や若さを表現できます。暗い黄緑はスキーなど森や山のスポーツやレジャーに合います。
映画・音楽・本
日常風景、新緑の季節の新しい出会いと別れ、瑞々しい若さ、他のノイズを排除して主人公の静かな心の動きに注目させたいときに、樹木の葉を背景にしたり心と枝葉をリンクさせたりします。
自然
動物は、背景となる植物の色に溶け込むことができる黄緑を身体色に持つものが多く、保護色として敵から身を守るために、また獲物に近づく際のカモフラージュのために利用しています。植物の黄緑は、葉緑素と、黄色のフラボン色素が関係しており、日光に当たるほど葉緑素が増え、だんだん緑色になっていきます。
次回は、配色例をいくつかご紹介したいと思います。(順次アップしていきます。)
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