橙の配色
橙のイメージと基本的特徴
各分野でどのように使われているのか?
各分野でどのように使われているのか?
橙の特徴や注意点を分野別にまとめてみました。
コンピュータ・ホームページ
オレンジの背景は、比較的暗い文字が載りやすいため、ホームページの背景色によく使われます。親しみやすさ、とっつきやすさがあり、楽しさや気軽さをアピールしたいサイトや、にぎやかな会員募集ページなら、全面オレンジでも違和感がありません。
ファッション・メイク
明るいオレンジはスポーティでカジュアル、薄いオレンジはナチュラルなファッションに。定番のブラウン=暗いオレンジと考えて配色を考えましょう。ビジネスでは明るいオレンジよりブラウンが無難。日本人の肌色は薄いオレンジ。メイクでは薄いオレンジが肌色になじみやすく、目の下のくまなど血行が悪い部分に使うとカバーできます。ただし口紅やアイシャドーなどはっきりさせたい部位だと、なじみすぎてぼんやりと腫れぼったく見えてしまいがち。
食品・料理
赤と同様に熟し具合を示す美味しそうな色、食欲をそそる色で、料理の温かさを表します。柑橘系フルーツの酸味を感じさせます。照明光やランプフードをオレンジがかった色にすると料理が美味しく感じられます。
インテリア・景観
薄いオレンジは、木造家屋や家具のブラウン、アイボリーの壁と調和しやすく、温もりを感じさせます。食欲をそそり、団欒を連想させることから、キッチンやダイニングなどくつろぎの場に最もふさわしい色です。ブラウン系、グリーン系、自然素材と合わせると、ナチュラルでリラックスできます。ビビッドなオレンジは、他の色とコントラストをつけるとカジュアルでポップなイメージとなり、子ども部屋や若い世代に向いています。
商品・店舗・広告
夏は鮮やかなオレンジで刺激的に、秋は薄いオレンジ~ブラウンで円熟したイメージで。暖かさを感じさせる色(暖色)なので、暖房器具や防寒具などのイメージ色として、寒い季節はずっと使えます。くだけた印象を与えるため、高級さ、静粛さを求められる場面には似合いません。
仕事・勉強
薄いオレンジは、ブラウンや生成りの自然素材と合わせるとナチュラルで疲れにくく、長期間勉強に取り組む受験生の部屋に良いでしょう。オフィスでは、定番のブルーの補色としてオレンジをアクセントに使うと、お互いに引き立て合い美しく見えます。
スポーツ
何でもおいしく食べられ元気で健康的なイメージを与えることから、スポーツ、レジャー用品に明るいオレンジがよく使われています。蛍光色のオレンジは、雨や雪の中でよく目立ち安全です。
映画・音楽・本
陽気さや楽しさをイメージさせ、ゲームや遊園地、バラエティ番組などの娯楽関係にぴったりです。他の色相とともに色数を増やすほど、にぎやかさが増します。逆にシックにしたいときは、色数を絞ったりブラウン系を使います。
自然
動物の場合、お腹やとげ部分にオレンジが見られます。植物のオレンジは、カロチン色素、アントシアン色素などが関係しており、「カロチン(carotin/carotene)」は、人参「キャロット(carrot)」の学名「Daucus
carota」が語源といわれています。
次回は、配色例をいくつかご紹介したいと思います。(順次アップしていきます。)
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