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夏は暑く?夏は涼しく?
色の寒暖感を利用する
もし夏に旅行するとしたら、どこに行きますか?あなたなら次の[A][B]のどちらを選びますか?
[A] 沖縄や南の島のリゾート地
-暑いから夏なのだ!昼は海で泳ぎ、夜花火を楽しめるのは夏だけ。
[B] 軽井沢や北海道の避暑地
-暑いのはイヤ!涼しいところがいい。北極にでも行きたいくらい。
さて、このクイズでは、あなたが夏に何を求めているかがわかります。
[A]を選んだあなたは…… 夏に「暑さ」を求めています。
[B]を選んだあなたは…… 夏に「涼しさ」を求めています。
このように夏らしさとは、「暑さ」と「涼しさ」の両極端の温度感で表現されるものです。お店に入ったとき、どちらの欲求も満たされるのが理想ですが、今回はどちらかに的を絞ったディスプレイを考えてみましょう。
色の感情効果の一つに「寒暖感」があります。
赤やオレンジなど、暖かさや温もりを感じさせる色を「暖色」といい、水色や青など、寒さや冷たさを感じさせる色を「寒色」といいます。緑や紫など、どちらともつかない色は「中性色」といいます。
暖色と寒色では、体感温度に3度程度の違いが出るといわれています。インテリアの色を使い分けることで、冷暖房費を節約することも可能なんですヨ!
[ 暖色 ]
暖かさや温もりを感じさせる色。 赤~橙色~黄。
[ 寒色 ]
寒さや冷たさを感じさせる色。青緑~青~紫みの青。
[ 中性色 ]
どちらでもない中間に位置する色。黄緑~緑。青紫~赤紫。
「中性色」は、暖色と一緒に使うと暖色寄りに、寒色と一緒に使うと寒色寄りに見える性質があります。
暖色だけ、寒色だけの配色はわかりやすくてよいのですが、もっと複雑な「暖色+中性色」「寒色+中性色」にすると表現の幅が広がります。さらに、「暖色(+中性色)+少量の寒色」あるいは「寒色(+中性色)+少量の暖色」の配色は、色相環上のバランスがとれた上級者向けの配色です。
もう一つ、コントラストを強く、派手さをプラスすると、もっと夏らしくなりますよ。次のページへ!
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