身近な自然と親しむ機会を
都会の中には虫やカラス以外の鳥をあまり見かけなくなったり、 道路沿いの植物が排ガスで黒く煤けてしまっている場所も多く、 子供達が自然と親しめるように意識しなければならなくなりました。
植物や動物と触れ合う中で、「なぜ?」「どうして?」と疑問に思うことを
子供自身が調べ解決していくことは本当に身に付く学習の基礎となりますね。
幼児期に自然や動物と親しむ機会がほとんどないまま大人になってしまうと、
自然を大切に思う気持ちや動物を愛する気持ちが上手く育たず、
他人を思いやれない人間になってしまうという説もあります。
自然を使って遊んでみよう!
遠くへ出かけなくても庭や公園、河原などで子供と一緒に自然に触れることができます。ここでは、簡単に手に入るもので遊ぶ方法をいくつかご紹介してみましょう。
●葉っぱのスタンプ遊び
葉っぱに絵の具を塗って、紙にスタンプします。
写真は、庭のヒイラギや紅葉、笹の葉で作ったものです。
パレットなどに絵の具を広げておくか、古いスポンジを薄く切って絵の具を染み込ませて使うと、 子供にも簡単に色付けができます。
大きさの違う葉、形の変わった葉、虫に喰われている葉などを組み合わせても楽しい模様ができますね。
●草木の汁で染色遊び
花や葉を少量の水と一緒にすり潰し、染めるための水を作ります。薄い紙やハンカチ、はぎれなどを色水につけて染め、完全に乾くまで広げて干します。
紙を何重かに折ったり、ハンカチは部分的に紐でしばって色水に浸すと、楽しい柄が作れます。
(洋服に付いた色水は、洗濯しても取れないことがあります)
●石ころ人形
河原へ行くと色々な形の石が転がっています。細長い石、デコボコの石、ツルツルの石を人の顔や動物に見立てて色をつけてみましょう。
油性のマジックやアクリル絵の具で描くと色落しません。
子供の頃、川で泳いだり、ダンゴ虫やクワガタを採ったり、イチョウの葉を集めたり
自然の中で遊んだ思い出が数多く残っているという方も多いのではないでしょうか。
『どんぐりのやじろべえ』や『草笛』など私達が昔作った物を思い出して、
子供と一緒に作るのも楽しいですね。
子供は自由な発想で遊ぶ天才、たくさんの遊び方を見つけることでしょう。
お子さんと街中の自然探しにでかけてみては、いかがでしょうか。